2019年4月18日木曜日

劇団である必要性があるんだよ

正式には「演劇部」なのです。
それはわかってます。
生徒会組織の末端として、
学校教育の一環として、
管理運営されるべき団体なのです。

しかしそれでも劇団を名乗らせていただいてます。
劇団ERAという看板を掲げ続けてます。

ウチが劇団制を敷いている理由のひとつに、
「集団性」の問題があります。
ここでいう「集団性」とは、
ある種のユルさをベースにしながら、
劇団員全員で責任を持つようなシステムのことです。
ERA芝居では、作品全体の責任の所在を、
いろんなカタチを持ち寄って埋め合わせていくんです。

脚本の創作に関して言えば、
ウチの場合は誰かひとりの天才が執筆する、
なんてことはありえません。
そもそも天才などという便利な存在は、
ウチの劇団にはおりません。
じゃあどうするか?
役者たちの熱気で稽古場の床から、
蒸気のようにゆらゆら出てきたものを、
すかさずキャッチして、
文字に起こしてゆく作業から始めるんです。

そうやってお互いに影響し合いながら、
徐々に造形していく。
ある意味、非効率的なやりかただ、
という自覚は十分ありますが、
こうでもしないとウチらの台本はできやしない。
だって、せっかく創作するのだったら、
役者のパワーを信じたいんですよ。

完成した台本だって、稽古場でどんどん変えてしまいます。
自分たちで作った台本なのに、
いざ稽古をしてみて気付くことってあるんです。
意識下で書いたような部分が必ずあるんです。

ひとりの才能ある部員(顧問?)が、
強力な主導性を発揮する演劇部を、
否定はしません。
でもウチは違う。
ただ違うとだけ言っておきたい。
メンバーひとり欠けても成立しないのが、
劇団ERAなんです。


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