ラベル 中央発表会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 中央発表会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年12月3日火曜日

演じてみたくなるキャラを造形したいよね

部活って残酷です。

いつか必ず終わりが来るんです。

そしてほとんどの場合、引退するともう二度と舞台に立つことはない。

たぶん。

いったい3年間で何本の公演に携われるでしょう。

学校の事情にもよるでしょうが、ウチの場合は年間たったの5~7本。

だから1回1回の舞台を大切にしたいのです。

手を抜いていい公演なんかあるわけがないんです。

誰かに観てもらうのだから、全力でやらないとダメですね。

そして、振り返って、「全作が代表作」と言えるようじゃなけりゃね。

創作するのなら、その他大勢の無個性な、員数合わせの役を作ったらダメですよ。

思わず演じたくなるような、魅力ある登場人物を造形せんといかんのです。

物語を進行するために奉仕するだけの役は、自分だったら嫌ですね。

2019年11月13日水曜日

県大会の打ち合わせに参りました

そういったようなわけで、
今日の活動は@千葉県教育会館です。
千葉県高等学校演劇研究中央発表会に参加します。
ただし、生徒実行委員としてですけどね。
んで、今日は顔合わせです。
県大会本番では、公欠してお芝居が見られるんだからリッチです。
各地区の代表校がどんな作品を持ってくるかワクワクです。
しかもそのリハーサルまでガッツリ見学できます。
もちろん仕事は仕事としてキッチリこなしますけどね。

気が付けば一ヶ月以上も更新が滞っておりました。
いただいた『紅蓮の夜想曲』の感想も、うっちゃらかしでした。
ブログに載せると言いながら、つい日を過ごしてしまいました。

そいえばですね、、、、。
県立松戸の部員さんが4地区の発表会に足を運んでくださってまして、
その中のおひとりがアンケにこんなようなことを↓↓↓↓書いてくださったんです。
「今日見た中で一番良かった!」
嘘だぁ~、えへへ。
きっとどこの学校にも同じこと書いてるんだよ、
な~んてわかっちゃいますけど、
でも実はちょっとその気になってるんです。ちょっと嬉しがってるんです。
「県大会で逢いましょう!」とまで書いてくださってましたのに、
ご期待に添えずスミマセン、なんつって。
4地区の現状を考えると、ウチが抜けるのはかなり困難なんですョ。

そいえばですね、、、、、。
日体大柏の林先生が『俺の話を聞け!』を激賞してくれたそうですね。
かしわン実行委員会の反省会で、ベタ褒めしてくれたんだとか。
でもね、林先生は劇団ERAの準劇団員じゃないですか。
(え?違うとでも言うんですか?)
身内が身内をヨイショしちゃダメですよ、
とか言いつつちょっと嬉しがってるんですけど。

劇団ERAの芝居をオモロイと思ってるのが、
自分たちだけじゃないってことでいいですよね。
この価値観は決して偏ったものじゃないんだって、
客観的なものさしで測ってもらえてるんですよね。

***************************

千葉県高等学校演劇研究中央発表会
令和元年11月29日(金)~12月1日(日)
千葉県教育会館(JR千葉駅or京成千葉中央駅より徒歩)
※上演日程については、劇団ERAのツイッターをご覧ください。
  https://twitter.com/ERA_limit_break

2018年11月18日日曜日

ちゃんと

いやぁ~さすがは中央発表会でした。
期間中、何人かのいい役者さんと出逢えました。
もちろん直接ではなく、舞台と客席の間でですけどね。
勝手に感心して、勝手に心の中で推してました。
みなさん各地区で最優秀賞に輝いただけのことはあります。

まず第一に、そういう役者さんはちゃんと声に芯が通ってますね。
しかも発声が明瞭で指向性がはっきりしているんです。
客席をちゃんと意識してくれてるのがわかります。
それでもって胎の底からセリフを発してくる。
だからセリフに説得力がある。
パワーがある。緊張感がある。
ちょっとやそっと「間」が悪くったって、
聞いてられちゃうんですよ~。

逆に、上辺で喋ってるセリフが続くと眠くなります。
いや、セリフの意味内容が入って来ないんです。
伝えようって気が感じられない。
「h音」で感情籠めた気になってる役者さんも出没しました。
息を含みながらというか溜息まじりというか、
母音の前に「h音」が入る役者さんがいるんです。
例えば「おかあさん」というセリフに情感を籠めようとして、
「ほかあさん」になってしまったり。
同様に「あなた」が「はなた」になり、
「おまえ」は「ほまえ」になってしまいます。
台本に書いてありませんよね、そんなセリフは。
「ほまひらなんか…ほやじゃないッ!」
そんなセリフには感情移入できません。
しかし、いい役者さん同士が絡んでくれると、
特に動きのないただのセリフの応酬でも、
舞台の集中がものすごく伝わってくるんです。
ちゃんとその役の人物になってるんです。
技術的にはフレージングなんでしょうけど、
そんな小手先の問題じゃない気がしますね。

余計なことではありますけど、
ちゃんとしてる学校さんにはひとつの傾向があります。
それは、部員の皆さんが「礼儀正しい」ってことです。
リハ・本番、そして客席での振る舞いのすべてにおいて、
よく訓練されてるなぁ~なんて感心しちゃいます。
こういう学校さんは、舞台装置の仕込み・バラシなども、
ちゃんとしてる学校さんは、よく考え抜かれていて、非常にスマートなんです。
逆に、ノリだけはまるで運動部のような学校さんもあります。
でもね、所詮は形だけです。メッキです。ニセモノです。
声ばかり大きく、無駄な動きばかり。
ぎゃあぎゃあ騒ぎ回って当人たちは一生懸命やってるつもりなんでしょうけど、
結局、ものの足しにもならないんです。これには閉口ですよ。
装置の造りも雑ですしね。
おっと、ちゃんとしてる、と書いてしまうと、
逆に「ちゃんとしてない」学校さんもあったのか、
って話になってしまいますけど……。
でもね、自己の相対化は演劇人としては絶対の条件だよ。
知ったかぶりの身勝手だって本人は気付いていないんだから。
自己陶酔の極み。周りからは白眼視されてるっつーの。
顧問がそこはちゃんと言ってやらなきゃダメだよ。
ま、そこは想像していただくとして。


2018年11月16日金曜日

中央発表会

千葉県の演劇ファンのみなさま!
今日から中央発表会が始まってます。
会場は千葉県教育会館です。
入場チケットはございません。
ふらっと立ち寄っての観覧も大歓迎です。

さすがに今日は金曜日。
平日ですからそれほどお客さまの動員はいただけませんでした。
しかしあすは土曜日です。学校はお休みです。
大事な仕事をキャンセルして、ぜひお越しくださいませ。
*しかしながら、二松は土曜も授業っす……。

千鶴・舞子・サエ・由利の4人は、
もともと某有名作品の出身です。
ERAの創作する世界の住人になってもらうにあたり、
性格のコントラストをクッキリさせています。
きょうはその元ネタである『夏芙蓉』がかかりました。


2018年11月15日木曜日

2.5次元というヤツ

高校演劇であることは止めましたが、
演劇まで止めたつもりはありません。
高校演劇のカテゴリーに入れられることには、
激しいアレルギー反応を示しますが、
演劇というジャンルの一部ではありたいと思います。

そうなってくると「演劇とは何か」という、
いわゆる演劇観というヤツが問題になってきますね。

そもそも劇団ERAは創作脚本専門です。
既成の作品には僕たちの食指が動かないからです。
素人がカバーしたってオリジナルには絶対に敵わないですよ。
まぁ稽古場では結成当時から
「漫画を原作にして創作しました」
という体でやったりしてますが。
あくまでもシャレなんですがね。
いわゆる2.5次元のハシリですね。

「うぅ~ん、そこの芝居はそうじゃないよ。
コミックスの第9巻72ページを思い出して」
「原作では、もう少しカッコよかったけどな」
「アニメ版では、そこのセリフはもっと感情がこもってた」
なんて具合にね。

演劇って、役者が生身を晒して演るものですから、
マンガやアニメのようにはいかない。
人間の肉体には限界がある。
舞台機構に制限もある。
だから工夫が必要になるし、
アイデアを駆使しなければならない。
だから私たちは、演劇でなければならない、
「表現」を追求しなけりゃならないんだ。

だから、アニメのワンシーンを再現してみせたり、
テレビCMのパロディを延々と続けたり、
お笑い芸人のモノマネをするだけだったり。
部室でやるなら、内輪でやるなら結構だけど、
それって公共のホールを使ってやることなのかい?
客前でやることなのかい?
「自分たちがやりたいことをやってるだけ」
そんなナルシシズムを観客に押し付けるな。

そんなもん、演劇じゃねえよ。

2017年11月23日木曜日

失礼じゃないかい?

たとえば皆さんはラーメン屋で食事をしながら、ラーメンの話をしますか?
いや、目の前にあるラーメンの話ではなく、別の店のラーメンの話をです。
そっちと比較してマズいだのなんだの、いっぱしの「ラーメン通」を気取りやがって、だったらそっちの店に行けよって話。せめて店を出てからにしろよ。
まぁラーメンに限りませんけど。

それって、食べ物に失礼でしょ?
料理を作った人の気持ちになってみればわかりますよね。
自分の店で他の店の話をされたらいい気はしませんよ。

昨日から始まってます県大会ですが、きょうは勤労感謝の日でしたので、たくさんの人が教育会館に詰めかけました。
朝から生憎の雨模様だったので客足が心配だったのですが、どうやら杞憂だったようです。
で、次の上演を待つ幕間の客席に出たんですよ、妖怪「自称・演劇通」が。
気にしなければいいんですけど、お連れさんにしたり顔で解説したりするんです。
「この演目は以前○○高校がやってるのを見た。」
「誰々さんの演技がどうだったああだった。」
ホント気にしなきゃいいんですが、厄介なんです。

2017年11月22日水曜日

マネイの扱いに困り果てる

音響が使えない前提でHTFの台本を考えてます。
そうなると役者の身体性が問われますね。
これまで以上に、、、。

「役者の身体」というとどうしても気になることがありまして。
たとえば立ち回りを殺陣師の先生に習うとします。
でもそれって、安全かつ舞台映えする殺陣の十分条件ではない気がするんです。
どんなにちゃんと習ったからって事故ゼロになるわけじゃない。
役者自身の意識がよほど高くないといけませんよね。
ちょこっとダンスを踊るのとはわけが違うんです。

でもね、あえて言いたい。
時間と金とコネがある演劇部は習いに行くとして、
そうじゃない部だってありますよ。
いやむしろ習える環境のほうが珍しいんじゃないですか?
殺陣って演出の一部なのであって、芝居の目的じゃありませんよね。
たまぁに殺陣を見せるための芝居があったりして閉口します。
プロに習ってきたぜってドヤ顔されてもねぇ~。
習うことが必要条件だとすると困っちゃいますね。
環境に恵まれてる部だけしか殺陣を芝居に採り入れることができなくなる。
安全で舞台映えする殺陣を、自分たちで知恵を絞って工夫して作る。
これも立派な演劇活動と言えるんじゃないですかね。
所詮は高校生の浅知恵です。グダってもいいじゃないか。
それじゃダメなんですか?