景色が寒々しいことったらないです。
歳末寒波が襲来してるらしいですけど、
カンパは自転車だけにしてもらいたいものです。
寒すぎ。風、強すぎ。
涙目。

さて、テーマをどのように伝えるかって話です。
どう料理するかっていう、まぁ調理方法ですね。
テーマは『愛』です、みたいな、
それ言っちゃったら身も蓋もないでショ、っていう。
言葉で伝えちゃっていいなら「作品」を創る意味はない。
作品を造り込んで中に忍ばせるものだと思うんです。
生のまま提供しちゃダメだと思うんです。
お刺身にしてあれば包丁入れてる分まだマシな方で、
生きた魚のまんまお膳に出されても、ちょっと食べられないですよ~。
いきなり極論ですがね、テーマってそもそも必要なのでしょうかね。
必要だとして、その解釈はお客様に委ねられているのではないんですかね?
あとから言いわけみたいに「あれはあーで、これはこーで」などと、
本来は禁じ手ですよ。御法度だと思うんですよ。
士道ならぬ劇人道に背くまじき事ですよ。切腹もんですよ。
私たちにとっては舞台で表現されたものがすべてです。
まして、作中人物に語らせちゃったらギャグです、それ。
登場人物が作者の言いたいことを伝えるために奉仕するというのではない。
「この作品のテーマはなんですか?」って、
アンケートに書いてくださる方がいらっしゃいますけど、
演ってる自分たちもよくわかってないことが多いんです、スミマセン。
ただ、集団的無意識というのはやはりありまして、
自分たちで創作した台本のはずなんですが、
稽古しているうちにハタと気付くことはあります。
テーマは登場人物に教えられるものなんです。
ハナシを元に戻します。
あなたは何か言いたいことがあるんですよね。
世の中に向けて自分の考えを問うてみたい。
表現欲求があふれてとどまることを知らない。
で、それを演劇という手段を用いて伝えたい。
だったら、生身の役者が舞台に上がることの意味を、
考えなけりゃいけないって思うんですよ。
他にも表現手段はいくらでもあるんですからね。
ただ伝えたいというだけなら、なんで演劇なんですか?
小説でも、漫画でも、映画でもいいじゃないですか。
いっそ、伝えたいことを世界の中心で叫べばいいじゃないですか!
役者が頭のテッペンから足のツマサキまで衆目にさらして、
それに耐え得るための訓練に何日も費やして、
そんなにしてまで演劇である必要はないわけですよ。
テーマはそれとなく伝わるぐらいがちょうどいいと思うんですよ。
作中で登場人物が作者の「思想」を代弁するのって、
ダッサいと思いませんか?押し付けがましいというか。
そこは観客が受け取るから、受け取れるから、受け取りたいから。
生の魚をお膳に乗せるのって、観客をバカにしてると思うんです。
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