音効さんの仕事って半端ないっすよね。
「職人技」って大好物なんですよ。
少し前にNHKの番組で拝見しましたが、工夫次第でどんな音でも造ってしまう。
できないってことを絶対に言わない。
しかも音効さん曰く、
「ホンモノの音を録ってくるより造った方がリアル」であると。
愉快痛快!へっ、生音を持ってくりゃいいってもんじゃねえんだよ。
「欲しい音がなかったら造ればいいんじゃない?」(by マリー・アントワネット)
イエス ユア ハイネス! 劇団ERAでは造ります。
たとえば、
銃を構えたときの「チャッ」という音。
ホンモノの拳銃を扱ったことがないからわからないけれど、
ドラマやアニメでそんな音がしますよね。
リロード音じゃなくってね。
構えたときに「チャッ」。
ええ、探しましたよ。
倉庫にありました、見つけました。
脚立の開き止め金具の音です。
たとえば、
「発電所のタービンが停止する音」
こんなの、効果音のCDにありますか?
勉強不足かもしれないけれど、
僕たちはついに見つけることができなかった。
しかし、どうしても芝居がその音を要請している。
ええ、造りましたよ。
剥き出しの換気扇の羽根に、
プラスチックのうちわを押し付けると、
バタバタ音を立てながらやがて回転が止まる。
タービン停止の音なんて聞いたことありませんけど、、、。
「リアリティのないドラマはお客さまを惹き込めない」
確かにその通りだと思いますよ。
だからといって生音をそのまま「ポン」と持ってくるのは、
なんか違うと思うんですよねぇ~。
スピーカーを通したとき、お客さまにいかに「リアル」を感じていただけるか。
これが大切でショ。
僕たちはリアリティを勘違いしたくない。
お客さまの想像力を助けることになるなら、ウソはつくべきなんだ。
だから同じ理屈で、
実在の街を想定しながら台本を書くのは構わないけど、
実在の街を舞台にしたくはない。
そんなことしたって現実味が増すわけじゃない。
あまつさえ実名を出すようなマネをして、
それってお客さんの想像力をバカにしていると思うんです。
信じていいんじゃないんですか、もっとお客さまを。
大切なのはそこじゃないよ、みたいな。
架空の街が舞台でもそこに生きる人間がきちんと描けていれば大丈夫でショ?
「スターウォーズはウソだからダメ」って怒る人っている?
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