2019年3月9日土曜日

それ、ウチが以前やりました

落合直文は和歌の改良を目指しあさ香社を結成しましたが、
その理念や作品を発表する雑誌媒体を持ちませんでした。
しかし、その弟子である与謝野寛(鉄幹)は、
東京新詩社から雑誌「明星」を発行し、
文学を愛好する全国の中学生たちの間に、一大短歌ブームを巻き起こしました。
発表媒体があるのとないのとでは大きな違いがあるのです。

以前、とあるラジオの深夜番組で、
某有名女優が若かりし頃に発売したレコードが紹介されました。
彼女の清楚なイメージとはかけ離れた歌詞の内容が、
リスナーの間じゃそこそこ評判になったのですが、
世間的な認知度はほぼゼロ。
小さなコミュニティの中でのマイナーな楽しみに過ぎませんでした。
ところが、この深夜放送を聴いていた某国民的タレントが、
テレビ番組のコーナーでこの曲の話題を持ち出した途端に、
たちまち一気に世間の認知するところとなりました。
ラジオよりテレビの方が影響力がありますね。
(あ、タレントの力かも知れません。)

教訓。
なるほろ、力の差って大きいんだな。
クラスの話し合いでもそうじゃないですか?
声の大きいヤツの意見は通りやすい。
たとえそれがどんだけバカげてる意見でもね。
周囲も簡単にそいつに同調しちゃうんじゃないですか。
目に見えない圧力が働いちゃうんです。
逆に、どんなに正論を吐いたって、
それをみんなに聞いてもらえてなかったら、
何も発言していないのと同じなんですよね、残念だけど。

演劇ってヒジョーに不利なんです。
なんてったってナマですから、一日何度も上演できるわけじゃない。
劇場の座席数にも限りがありますし。
一回の公演が与える影響なんて、微々たるモンなんです。
まぁ、その一回性が魅力でもあるんですが……。
そこ行くと映画みたいなメディアは、
そもそも再現性がウリのメディアですから、
だからそういう意味じゃ簡単なんですよ。

マイナーな媒体が発信したネタをパクっても、
だから誰も気付かないんですよ。
いや、正確には誰も気付けないんですよ。
ネタ元の認知度が低いのをいいことに、
パクっておいて知らん顔できるんです。
無知な大衆は盲目だし、盲目であることに盲目であるし、
無恥なマスコミは大衆を煽動して経済を先導するのが仕事ですから。

演劇は今のままではいけない気がします。
いいえ、高校演劇だけじゃなくってね。
演劇を生業としている人たちの舞台も含めてです。
ヨーロッパと比べちゃいけないけど、
日本の演劇って、扱いが雑なんじゃないか。
もっとたくさんの人に観て欲しい、知って欲しい。
演劇のおもしろさを目撃して欲しい。
生の舞台に証人として立ち会ってもらいたいのです。
まずは客席から、演劇体験を始めてみませんか?
↓以下の公演では、演劇実験を目撃ドキュンできます。

劇団ERA次回公演のお知らせ

劇団ERA スプリングカーニバル
かしわンダーランド・春風の章
『CP』
日 時:2019322日(金曜日)
   13:45 開場  14:00 開演
場 所:本校南校舎2F 演劇実習室
お問い合わせ:お近くの劇団員かまたは演劇部顧問まで 

「血のバレンタイン」と呼ばれる大惨事から40

臥薪嘗胆の日々を果敢に乗り超えた戦士たちによる

魂の咆哮を目撃せよ!!!!!!!!





緊急!追加公演決定!
劇団ERA スプリングカーニバル
かしわンダーランド・春風の章しょの②
『CP』
日 時:20193月25日(月曜日)
   13:45 開場  14:00 開演
場所:本校南校舎2F 演劇実習室

A席まだ余裕あります(嘘)。
入場無料・全席自由です。
ただし、お席に限りがございますので、
お早目のご来場をお待ちしております。

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