2019年1月11日金曜日

バレンタインデーは芝居の日

「3年生を送る会」と同日開催のため、
“バレンタイン”と銘打っていますが、
2月16日(土)の公演です。

学校によっては演劇部の発表が、
送る会の中に組み込まれていたりしますよね。
劇団ERAではそちらには参加しません。
特別なトンガッた理由なんてありません。
本校の体育館の、貧弱な照明事情によります。
だれが設計したんだか知りませんけどね、
われわれにとっちゃ、
まぁ~使えない。
広いだけです。

で、教室での公演となるわけです。

かつて教室が舞台の芝居を打ったことがあります。
教室の中に教室のセットを組むわけですが、
公演会場の教室に入ると教室がある、という。
『黒板スプレー』を使うと、当たり前ですがリアルに仕上がります。
お客さまにとっては何の意外性もないんですが……。
椅子はホンモノです。

机もホンモノです。
廊下側の窓は開閉可能です。
ガラスは厚手のテーブルクロスを使いましたが、
歪んじゃってますねぇ~。


デハケはすべて上手側からです。
窓の外の廊下を通って下手ソデに入れます。

教室のドアは演出の都合上、作りませんでした。
次に舞台に登場する人は、この窓の外を通ってきます。
客席に前触れアピールができるってわけです。

今年の台本の創作は現在進行中。
どんな物語になるかは乞うご期待。
3年生の先輩方にご覧いただく舞台はこれが最後です。
あ、高校生活最後ってことですよ。
卒業しても劇団員ですからね。
新入学予定の中3生で観覧希望の方は、
ぜひ事前にご連絡ください。


2019年1月10日木曜日

なぜ劇団を名乗るのか?


なぜ劇団なのか?
なぜ創作なのか?

人というものは、永久に恐ろしい孤独である。
原始以来、神は幾億万人という人間を造りたもうた。
けれども全く同じ顔の人間を、決して二人とは造りはしなかった。
人は単位で生まれて、単位で死ななければならない。

とはいえ、
われわれは決してぽつねんと切り離されてはいない。
実際は単位と単位との間に共通を有している。
この共通を発見し共有していくことによって、
永久の孤独を免れることができる。

肉体は永久に共通しないが、感情は共通する可能性を持っている。
演劇は共通を共有する試みとして有用である。
役者と役者の間に共通を発見するための仕組みが、
われわれの「劇団」というシステムなのであるし、
客席との間に共通を発見するための手段が、
われわれ自身のことばで脚本を創作することなのである。

すべてのよい劇には、
理屈や言葉では説明できない一種の美感が伴う。
これを劇の「におい」という。
においは劇の主眼とする陶酔的気分の要素である。
したがってこのにおいの稀薄な劇は価値が少ない。

演劇の目的は単に情調のための情調を表現することではない。
もちろん幻覚のための幻覚を描くことでもない。
同時にまたある種の思想を売り込むためのものでもない。
演劇の本来の目的はむしろそれらのすべてを通じて、
人心の内部で脈動している感情の本質を凝視し、
それを増幅した形で取り出してみせることである。

2019年1月8日火曜日

演劇どうでしょう

きっかけはなんでもいいんです。
ただなんとなくで構わないのですよ。
細かい動機なんて一切問いません。
公演に足をお運びくださいませ。
お客さまにご覧いただけなかったら、
どれだけ稽古しても虚しいだけです。
ぜひ一度、私たちの舞台をご覧ください。


……と、お客さまにお願いするからには、
だからこそ私たちにとって大切なのは、
ご来場のみなさまを失望させないことだと思ってます。
芝居のマネごとをする以上は責任を持たなきゃダメなんです。
お客さまから時間という価値を支払ってもらい、
対価として芝居をお見せするのであるならば、
より高品質なものを披露する必要があるんです。
いやぁ~簡単に言っちゃいましたけど、
これがめちゃんこ難しいのは確かです。
それができれば世話はないのです。

最初はだれでも「不特定多数の匿名の誰か」です。
この見知らぬ誰かを「顔の見える誰か」に変えていきます。
ただチラシを配るだけじゃあ人は集まりません。
だから手段を選んでいる暇はないのです。
とにかくご覧いただくためにさまざまな工夫をする。
時にはモノで釣ることも必要かもしれません。
毎年バレンタイン公演にご来場の方には、
ささやかながらチョコレートをお配りしております。

そして新規のお客さんを獲得するのに成功したら、
次には固定客に育てていかにゃあなりません。

演劇を文化として根付かせたいなら、
集客ということをきちんと考えなければなりません。
演者だけでは成り立たないのが舞台です。
いいえ、あらゆる表現活動は受信者があってはじめて成り立つのだ。
私たちが芝居のマネごとをするからには、
受信者=観客の裾野を拡げる義務があるんです。
見る側の演劇ファンを育てなきゃならんのです。

2019年1月7日月曜日

「サンタ」を掲載しました

平成30年度ハーフタイムフェスティバルで上演しました、
「サンタがうちにやってきた」を、
ERAの本棚に掲載しました。
よかったら読んでやってください。


 まっかなお鼻の トナカイさんは いつもみんなの マーライオン (^^