2021年2月19日金曜日

よくやるテ


天才的な劇団員というものがおらんもんで

北島マヤみたいなのはおらんもんで

みんなで知恵を出し合って

足し算でなく、できれば掛け算で

芝居を作っていきたいのです。


さて弊社の本読みですが

キャスティングをコンバートするというテを

ずっと以前からやってまして

そうすることで自分が何を要求されていたのかがわかるし

そうすることで相手役が何をしたいのかがわかる。

自分の役に還った時に

相手の気持ちがようわかるようになる。


演出から 「動き」 を指示されるのを待つだけでは

ヒリヒリした稽古にはならんでしょうが。


でもいまはまだその時期ではないかな。


本読みしながら

「ここ、どうしても動きたい」

という衝動が自然に発動してくるようでなければ

その感覚を肌感覚として一度でも体験しなければ

コンバートしても気付きは得にくい。


「動きたい」 という境地に達するには

はじめは計算ずくでもいいかもしれないね。

そのうちに自分の中に計算式が自然に組み込まれて

任意の数値に対する最適解が自動的に得られるようになる。


解の公式を最初から持っている人は

弊社にはおらんし、いらん。

「なんでそこで動いたの」

と聞かれたら

ちゃんと説明できなければいけません。



2021年2月15日月曜日

最初にやること

きょうは台本が配られました。

〈KASHIWA GENESIS ~春風の宴~ 3.20&21 年度末決戦〉

「でぃすたんす」

ついに完成です。

約1年ぶりの新作です。

前の2作はお蔵入りしましたが、、、。


さっそくですが作業です。

宿題です。

登場人物のことを、あれこれ想像してください。


とはいえそれは根拠のある妄想でなければならない。

なんでもかんでも自由に色づけしていいってわけじゃない。

たとえば「犬を飼っている」 と想像したとして、

それが物語のどの部分につながるのか。

台本に書かれている情報を根拠にして想像を拡げなきゃいけません。

人物を膨らませるとかそういう言い方をしますがね。

まぁそんな感じです。


彼はどこで生まれ、どのように育ったのか。

誰と出会い、どんなことを学んできたのか。

描かれている時間にたどりつくまでの半生を鮮明に思い描いてください。


そして、矛盾するようですが、

用意してきたものは守るものではない。

死守するべきものではない。

稽古場で答えはどんどん変化させてよし。

というより変化させなかったら稽古の意味なし。


相手役と呼吸を合わせるように自分の役を微調整する、感じ?

そこがまたスリリングでおもしろいんですよね。


自宅でガッチリ役づくりしてくる必要はないよ。

むしろそれやったら害悪ですよ。



BGM: BattenGirls 「Swingin' Time」

2021年1月30日土曜日

曲先という方法もある

曲を聴いてイメージを膨らませ

そこからシーンを連想することもひとつの方法です 

メロディに歌詞をつけていくようなカンジ?

これまでに何度も試している方法です


弊社の芝居をご覧になった方からのアンケートに

MEの選曲を高く評価してくださるものが多いのは

そういう創作方法にも一因がありそうです


内容と無関係な画像シリーズ「筑波山」です



部室に百数十枚ある手持ちのCDを聴きまくりましょう

好みの一曲を見つけ出すまで


平和はありがたい

ありがたいは「有り難い」 だから

逆に言えば「争い」 のほうが日常なのかもしれません

平和は努力しなければ手に入れられないものなんでしょう

人類がこれから先に進むのには

どうしたらいいんでしょう


もう一年以上前の話になっちゃいましたけどね

前回公演はふざけていたので

今回は切ない物語をやりたいと思ってます

ライブ配信も視野に入れて準備をしています

とはいえ「やっぱり舞台はナマ!」 というスタンスに変わりはないですが


がんばっていきまっしょい!

2021年1月28日木曜日

Don't move!

もうひとつのイベントが要求しているテーマは「動く」です。

そこで弊社では「動かない」という選択をします。

舞台を所狭しと動き回る芝居も嫌いじゃないですけどね。

登場人物がじっと動かないでいるというのはどうだろう。

ふたりキャストがいるので、ひとりは動くがもうひとりは動かない。

そうすることで対比の妙を出すとか出さないとか。

普段、エチュードではいかに動けるかが成否の鍵だったりするのですが、

そして演出部もまた動くことを要求しがちなんですが、

とにかく動かんのよ。

物語の中でたった一度だけ動く。

大きな意味のある「動く」という行為をする。


それまで散々に耐えて堪えて我慢して、

最後の最後に立ち上がる、みたいな。

愛する者を守るため、みたいな。

オマエは旅立ち、みたいな。ある意味。

カタルシスってやつが発生すればいいな、と。