2018年10月9日火曜日

方向性の違い?ココロザシの違いだよ。

今回の演劇実験は、
「『高校生が演じること』を演じる
だったわけですが、成功したんでしょうか。
日常のシーンと、劇中劇のシーンの差別化に、
もっとも心を砕きました。

実験は時として大きな危険(リスク)を伴います。
高校演劇という枠組みの中でやってるうちは安全なんです。
でもそのシステムは疲弊しきっていると思っています。

8Kの映像にどんなに迫力があったとしても、
スタジアムの空気までは伝わらない。
ハイレゾの音楽をダウンロードしたって、
ホールの生演奏を超えることは理論的にあり得ない。
どんなに細密に描かれた絵画であっても、
そのコピーは原本より劣化する。
必ず劣化するんです。
なんといっても「魂」の宿り方が違う。
最初のひと筆から描き始めた、
その腕の記憶がなければ。

塀の中で安穏と暮らしているものは、
家畜だ!!!!!
僕たちが追い掛けているものは、
そこにはないから。
塀の中で息を詰まらせながら生きるのなんて、
僕は嫌だ!!!!!
だから僕たちは跳ぶンです。
捨てなければ得られないンです。
僕たちは戦い続けます。

去年の秋大会では田中先生に言われ、
そして今年は塚本先生にも同じことを言われました。
「あなたたちの芝居には演劇の可能性がある」
僕たちが普段から追い掛けているのはまさにそれです。
新しいまだ誰も経験したことのない演劇。
ちょっと大きく出ますが(いつも通りですね)、
僕たちのような高校生は他におらんのか。
ホントはキミたちだってそうなんじゃないのか。
日本の演劇界に新風を吹かすのは、
もはや僕たちみたいな連中しかいないんじゃないか?

集え!同志。連絡求む!

手始めにHTFだ!
クリスマスで浮かれる観客の首筋に、
さりげなくナイフを!
まだまだトンガッていきますよ。
がんばっていきまっしょい!

2018年10月8日月曜日

やばっ!伝わってない……

今回は、秋の陣公演をご覧になられた方、限定の記事です。

Q.「なぜ最後の最後に山口弁を使い始めたんですか?」

い~い質問ですね。(池上さん風に)では解説していきましょう。

A.
千鶴と舞子が役に入り込んで、中也とその奥さんになりきったから。

なぁ~んて思った方はいらっしゃいますか?



ブーッ!



ブーッ!
そうではないのです。
中也は普段から江戸っ子の口調で話していました。
だから富永とも小林とも、
泰子と話す時も、
江戸っ子口調でした。
「だぁからおめえは駄目なんだ」
って感じです。

ところが、奥さんというのがですね、孝子さんというんですが、
中也の親戚筋の方でして、やはり同じ山口の方なんですよッ。
同郷の人と話してるから、あの話し方なんですね~。

わかるかッ!
そんなの伝わるわけないじゃん!(怒)
もうしわけありませんでした。

ところで、山口弁といえばですね、
アクセントの置き方が間違っていたようです。
ネイティブ山口県人の林先生からご指摘を受けました。
そういうの大事ですよね。
もうしわけございませんでした。

山口とか岐阜とかエエですな。
ディスカバージャパンですな。

2018年10月7日日曜日

かしわン秋の陣・地区発表会2日目

なんやかんやでこんにちは!
劇団ERAです、ごきげんよう。
以下、きょうのプログラムです。
⑥9:30~我孫子高校『ワーク・オブ・マジックガール』(Mew)
⑦11:00~芝浦工大柏高校『人食い谷で風は吹く』(MaRu)
⑧13:00~日体大柏高校『帰宅部』(林寛祐)
⑨15:10~柏陵高校『全校ワックス』(中村勉)
↑パンフレットに記載されていた開始時刻を記載しました。

きょうは舞台補助の仕事があります。
ホントはウチの分担って午後からだったんですが、
朝イチから参戦しますよ、ええ。
シャシャりますよ!
じゃなけりゃ勉強にならないじゃない。

こちとら遊びに来てるんじゃないんでね。
せっかくの学習機会をみすみす見逃すようなマネはしません!
こういう場面で使い物になるかならないかで、
つまり積極的に動けるかどうかで、
HTFのキャスティングも決まるんですよ。
そらそうでしょう。
どれだけ演劇について貪欲になれるかっていう、
格好の「ものさし」だからね。

英検のため昨日は現場参戦できなかったぺが先輩が、
午後からご登場です。

全公演が終了しまして、会館の仕込みに復元のあと、
生徒討論会『幕を下ろすな(仮)』です。
似たような名前の映画が話題になってますが、、、。
オトナの秘密会議で賞が決まるなんてつまらない!
他校の生徒からの批評って大事だと思うんですよね。
ピュアな視点って必要だと思うんス。

審査が終わりまして、専門審査員の塚本先生から、各校ごとに講評をいただきます。
ホラホラ、ちゃんと「お願いします!」「ありがとうございました!」
言わなきゃですよ。
われらが劇団ERAには、おおむね好ましい評価をいただきました。

曰く、「(パンフレットから抱いた)予測を覆した内容でした。チャレンジングな作品でした。高校生が中原中也のことを探りながら、同時に客席に情報を伝えるという仕掛けが良かったです。ベンチに外灯というシンプルな装置も印象的でした。中盤から終盤に向けて、劇中劇が深まっていく(役者の芝居がうまくなっていく)移行が素晴らしい。プロでもなかなかできない技巧です。そこまで千鶴が中也の世界にはまりこんでしまうのなら、中也の奥さんは実際に和服で登場してしまうとか」

褒めすぎですって。
でもちゃんとマイナス点も。

「欲を言えば、朝のHRのシーンではベンチを使わないほうが良いように思いました。ベンチの置き位置が奥過ぎて、場面によっては距離を感じました。詩の朗読はもっと練習して。終盤に向けてその詩に籠められた中也の思いが伝わるような読み方ができると、もっと良かったように思います。」

置き位置はですねぇ、、、、、
役者の芝居が小さいから相対的に遠く感じてしまったんだと思われます。

あと、ウチへの批評じゃないんですがね、
「激しているものを抑えた方が、いいものが出てくる」ともおっしゃってました。
それって千鶴が劇中で語ってる「異化効果」ですよね。
わかってますよ!

で、審査結果発表。表彰。






こまちが3回、表彰式で登壇しました。
創作脚本賞をありがとうございます。
毎回毎回、創作で挑んでるだけあって、
受賞の確率は他校さんよりも高いですよ。
んで、こまちが演技賞。
ここだけのハナシ、2位にダブルスコアで断トツだったとか。
天狗より鼻高々になるんじゃないぞ、こまち。
そして、ひっさびさの優秀賞をいただきました。
2010年の『THE・補習』以来です。
劇団としては4回目の優秀賞。快挙です。

塚本先生が繰り返しおっしゃっていたでしょう。
「(演劇の)可能性を見せて欲しい」って。
まだまだ劇団ERAはやりまっせ!
まかせといてください。
演劇のあしたを造る。
がんばっていきまっしょい!

PS:賞状を持っての集合写真を撮り忘れもした。


2018年10月6日土曜日

かしわン秋の陣・地区発表会

いわゆる本番日です。
『汚れつちまつた悲しみは……』
松陵祭で2回公演をした演目です。
劇団ERA創作脚本の歴史、50本目の新作です。
お天気にも恵まれまして助かりました。

以下、きょうのプログラムです。
①10:10~麗澤高校『見送る夏』(麗澤高校演劇部)
②11:45~我孫子東高校『グッバイ・ドロシー』(楽静)
③13:40~柏南高校『アオミドロ先生とメダカちゃん』(岡田ゆき)
④15:10~沼南高柳高校『その日の月は綺麗でした。』(恋)
⑤16:40~二松學舍柏高校『汚れつちまつた悲しみは……』(劇団ERA)
↑実際の開始時刻を記載しました。

照明の操作に不慣れなために起きたトラブルがありましたが、
なんとかほぼほぼ時間通りに推移しました。

懸念された上演時間ですが、
なななななんと! 55分39秒でした!(当社調べ)
小躍りして喜んじゃいました。

舞台がハネて、メイクを落として、
制服に着替えて、帰り仕度をします。
きょうの楽屋である第1学習室にて、諸先輩方からの講評。




レンジ先輩、モカ先輩、ステ先輩、ダース先輩。
ありがとうございました。
松陵祭ではキビシイ批評をいただきましたが、
どうでしょうか、改善されていましたでしょうか。

客席には他に郁ちゃん先輩が(旦那さまと♡)いらしてました。
都内にお住まいということでしたので、早々にアウトされました。



「攻撃的じゃないか!」のポーズ。


「おでこにピラミッド」のポーズ。


あんたら、気ィ抜いとったらあかんで!
あすはウチらに舞台係の仕事がおます。
動き易い服装で事故のないように作業しましょ。
あしたもがんばっていきまっしょい!