高校演劇であることは止めましたが、
演劇まで止めたつもりはありません。
高校演劇のカテゴリーに入れられることには、
激しいアレルギー反応を示しますが、
演劇というジャンルの一部ではありたいと思います。
そうなってくると「演劇とは何か」という、
いわゆる演劇観というヤツが問題になってきますね。
そもそも劇団ERAは創作脚本専門です。
既成の作品には僕たちの食指が動かないからです。
素人がカバーしたってオリジナルには絶対に敵わないですよ。
まぁ稽古場では結成当時から
「漫画を原作にして創作しました」
という体でやったりしてますが。
あくまでもシャレなんですがね。
いわゆる2.5次元のハシリですね。
「うぅ~ん、そこの芝居はそうじゃないよ。
コミックスの第9巻72ページを思い出して」
「原作では、もう少しカッコよかったけどな」
「アニメ版では、そこのセリフはもっと感情がこもってた」
なんて具合にね。
演劇って、役者が生身を晒して演るものですから、
マンガやアニメのようにはいかない。
人間の肉体には限界がある。
舞台機構に制限もある。
だから工夫が必要になるし、
アイデアを駆使しなければならない。
だから私たちは、演劇でなければならない、
「表現」を追求しなけりゃならないんだ。
だから、アニメのワンシーンを再現してみせたり、
テレビCMのパロディを延々と続けたり、
お笑い芸人のモノマネをするだけだったり。
部室でやるなら、内輪でやるなら結構だけど、
それって公共のホールを使ってやることなのかい?
客前でやることなのかい?
「自分たちがやりたいことをやってるだけ」
そんなナルシシズムを観客に押し付けるな。
そんなもん、演劇じゃねえよ。
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