というと「何があった?」とか思われそうですが、
決して、劇団員の体調がすぐれず、とか、
劇団員の何某が生徒指導を喰らった、とか、
そういった理由ではありません。
実は、先週の金曜日から学年末考査前の学習期間に入ってます。
他のクラブが1週間前の活動停止期間に入るより、
一足はやい先駆けの考査モードです。
ウチは普段の活動に余白があまりないぶん、
考査の準備期間だけはきっちり取ります。
文武両道を目指しています。
そんななか、顧問あてに一本のメールが届きました。
「このたび開催を予定しておりました、
平和都市宣言35周年記念行事『平和kyo演』を、
新型コロナウィルスの影響により、
誠に残念ではございますが、中止することといたしました。」
!?、、、中止、だとォ?
しかもメール1本で。
柏市のHPを覗くとどうやら真実らしい。
「たいへん申し訳ございませんが、
ご理解いただきますようお願いいたします。」
頭で理解はしても感情がついてけませんて。
他にもたくさんのイベントが中止に追い込まれてますから、
わかるんです。わかるんですがね、ひとつだけ言いたい。
中止の報せを受けた時に真っ先に頭に浮かんだのは、
これまでの苦労はどうなっちゃうの、ということ。
それがメール1本でいとも簡単に吹っ飛ぶんだな。
ウチら、観客がいてナンボなんで、
こうなっちゃたら手も足も出せないんですよね。
まだろくに準備もできてないうちなら衝撃は小さかった。
今回、客層を意識して芝居を積み上げてきました。
演劇と普段は無縁の人も多いんだろうなとか、
年齢層も高いんだろうなとか、ふざけちゃいけないんだよねとか、
いろいろと想定してやってきたわけです。
でもそれは、枷になるどころか望むところなんです。
ずっとそういう機会を捜していたんです。
ウチらの芝居はバイアスのかかっていない人たちに、
純粋な反応をくれるお客さんにこそ見てもらいたいんです。
だからこのお話をいただいた時、
たしかにハードルは高いけれど、
劇団が目指す場所に近付く絶好のチャンスだと思ったんです。
ウチらが目指す場所?
「高校演劇」をやりたんじゃないんですよ。
そこじゃない。それは誰かがやってくれるし。
誰かがやったことには興味がない。だからウチは創作専門なんですよ。
たとえプロの書いたものであっても
(まして他校の顧問や生徒の脚本ならなおさら)、
すでにどこかで誰かが上演しちゃってたら意味がない。
偉そうなことを言いますよ。演劇の可能性を拡張したいんです。
そのスタンスはなかなか理解されません。
現に本校の1年生にそれがわかる生徒はいませんでした。
1年生は質・量ともに不作でした。
安直なコピペ文化(それを文化と言っちゃいけないけど)で満足したくないんですよ。
そういう人もいますよ。それでいいっていう人もいますよ。
可哀想だなとは思いますが、まぁそこはそれ自由ですからね。
いや最初はコピーでもいいんですよ。すべては模倣から始まる。
でもあらかじめ他人に決められた経路をたどるだけ?
それでいいの?そこで安心しちゃってるのって勿体なくないですか。
ひどいのになると、演劇作品の映像を見て、
セリフ回しから舞台装置から衣装からすべてパクって、
(言い方悪いか?だって本当のことじゃねえか)
そんなんで賞を獲って平気で喜んじゃってる。
「役者殺すにゃ刃物はいらぬ ものの三度も褒めりゃいい」
お上手、お上手、って褒められるようになったら終わり。
そう思って演ってます。
このスタンスはなかなか理解されませんけどね。
とりあえず目の前の敵を倒せ。
学年末考査をやっつけろ!
がんばっていきまっしょい!
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