しかし粗筋って難しいですな!
某大御所演出家がその著作の中で論じてますが、
「冒頭でその物語が何についての物語かが観客に提示されなければならない」
とかなんとか、文言はうろ覚えですが、おおむねこんなことを述べておられました。
はあっ!?
この考えには猛烈な違和感を覚えます。
謎で引っ張る物語だってあるじゃねえか!
何を見せられてるかわからないままに、不安なままに、
物語世界に没入していくのもアリじゃねえか!
そう信じて創作してきたつもりでございます。
だからね、粗筋で説明できるんなら、何十ページも台本書かないっつーのよ。
某有名舞台女優兼劇作家が雑誌のインタビューで述べておられますね。
「演劇という手法でしか表現できないものだけを物語りたい」
こちらには激しく同意!そうなんですよね。
あなたのその想いは、唄ったほうが伝わるかもしれない。
小説にしたほうが伝わるかもしれない。
演劇なんて効率の悪い表現形態をわざわざ採用する意味がある?
そう言ってやりたい芝居が無数に存在する。
登場人物がモノローグで説明しまくる芝居が存在する。
出てくるキャラがことごとくモノローグする。
主要人物でもないキャラまでこれでもかってぐらい。
いやぁ~それやっちゃダメでしょう?
ギャグとしてならわかるんだけど。
昔、マチャアキがコント番組の中でやってたネタですよ。
一言二言で伝えられるメッセージなら、
そのメッセージを印刷した紙をホワイエで配れ。
で、そのまま帰ってもらえ。
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