2021年4月29日木曜日

遊び全部

そろそろ活動再開します。
新入生の体験入部も、連休明けからやろうかと考えてます。
※なんて言ってるうちに予断を許さない状況になりつつあります。
 状況を見つつ再開するかどうかを決断します。

注意書き、しときます。
四月二十四日のTwitterに、
「遊び半分での見学はお断り」とつぶやきました。

気取るわけじゃありませんが、こっちもそんなヒマじゃないんで。
勘違いして来られるとお互いに不幸だと思うんで、先に言っときます。

ウチの部活は遊び半分じゃねえんですよ。
半分じゃダメなんで。
遊び全部、なんで。
一番ダメなのは中途半端です。何事も。
やるからにはとことんやります。それが演劇部です。
だらけた部活を期待してる人は、ウチにはまず合わないですよ。


〈未経験者を歓迎します〉
高校演劇では、ほとんどが未経験者です。
入部してから成長が速いのは、未経験者です。
運動部出身者は優遇です。

 
〈仲間がつくれる〉
演劇はひとりではできません。
チームでひとつの舞台を作り上げる共同作業です。
しかも、演劇は総合芸術ですから、さまざまな個性が必要です。
春と秋には演劇の大会がありますので、他校生ともたくさん知り合えます。

 
〈練習室がある〉
自由に練習・発表ができる専用の教室を、学校側から年間を通じてお借りしています。
使えない曜日があったり、他の部に遠慮したりなどの心配がありません。
音響・照明の設備もひととおり常設していて、恵まれた環境で練習できます。
 

〈無料で習える〉
高校の部活動なので、もちろん無料で演劇を習うことができます。
学外で習う場合は、当然ですがレッスン料やスタジオ代などがかかります。
演劇部なら、演技だけでなく、
音響や照明の技術、大道具の製作なども学べます。

 
〈必要なもの〉
体験入部には、動きやすい服装を用意していただくことになります。
中学時のジャージ、中学時の体育館シューズでOKです。
文化部ですが、通常の活動は運動部のようにジャージで行います。
ですが、いきなりハードなトレーニングは行いませんので、
体力に不安がある人でも大丈夫。
身体の柔軟性に自信がない人でも、問題ありません。

 
〈Covid19対策〉
感染症対策として、活動中は教室のドアを開放して、常時換気を徹底します。
また、公共ホールでは、単位時間の換気量が法令で厳しく定められています。
正しい発声を身につければ、少ない呼気で話せるようになります。
つまりそれだけ飛沫感染のリスクが少なくなるってこと。

 
〈入部について〉
連休明けから仮入部を認めます。
運動部と違って選手登録があるわけではありませんので、
入部はいつでも受け付けます。
ですが、6月の春季地区発表会に向けて、そろそろ動き出す時期です。
入部の意思がある人は、なるべく早く届けを出してくれると助かります。


いきなり活動場所に現れるのはやめてください。
こちらにも練習計画がありますので、
そちらの都合に合わせてあげられないんです。
担任の先生に言えば案内してもらえると思いますから、
まずは演劇部顧問を訪ねてください。

2021年4月5日月曜日

他山の石なら砥石になるんだが

自分が見たいのはどんな芝居か、を考えることは、

同時に、どんな芝居を板にかけたいか、ということにつながります。

自分が見たいとも思わないような芝居には、

板にかけるだけの積極的な動機は、どこにも存在しません。


見ていて嫌ぁ~な気持ちにさせられるのはどんな芝居か。

まぁ、あくまで私見ですがね、ちょっと考察。


まず、自己の内面が~とか、描きたいのはわかりますが、

主人公がグジグジ悩んでる姿を「延々と」 見せられるのはどうもねぇ~。

いつまでも怒ってたり、泣いてたり、情緒がどうにかなっちゃってるんじゃないか?

そんなんが舞台に出てきて、そんな姿をず~っと見せられ続けたら、

まじめな観客ほど疲れてしまいますよ。

テーマとしてはわかるんです。

アイデンティティの危機はテーマとして大事。

問題は見せ方というか、料理の仕方というか、なんです。

「見せる」のではなく、どうしたら「伝える」ことができるか、

考えて欲しいんですよね。

あまり客席を馬鹿にして欲しくないって思うんですよ。

「俺はいま、悲壮感に苛まれているんだ」って語らせるのは、

脚本家がバカなんです。

ギャグだったとしたらアリなんですけどね。

ま、全然おもしろくないですけどね。


それと、これも私見ですが。

メタ発言も多少なら我慢しますが、あまり繰り返されると疲れますね。

楽屋オチみたいなネタは、ぶっこまれるとシラケるだけです。

観客の一部だけが盛り上がってるのって、嫌じゃありません?

作者に関する発言だったり、演じる役者さん個人についての発言だったり。

ましてそのカンパニーの先行作品のネタだったり。

おいおい、みんながみんな、あんたんとこの前作を観てるわけじゃないんだぜ。

知らねえ~っつうの。(ホントは知ってるけど)

ファンサービスのつもりでやってるとしたら、それは間違いだろと。

おいてけ掘を喰ってる人は、嫌ぁ~な気持ちになってるんですよ。

ここまで忠実に物語世界を楽しんできた観客に対する、

それは紛れもない裏切り行為なんだっていうことに、

いい加減、気づけよ。


でもまぁ、こういうトコで愚痴ってたって、界隈は変わらねえんだろうな。

以て他山の石とすべし、であるか。



2021年4月1日木曜日

脱・ドラマ演劇について

バイストン・ウェルの物語を、
覚えている者は幸せである。
心豊かであろうから。


「脱ドラマ演劇」について。
ドラマは演劇の可能性のひとつにすぎないと考えます。
可能性の選択肢でしかないにも関わらず、
私たちは「物語る」構造を盲目的に選んできました。
まだ観客であったころ、やはり舞台では「物語る」演劇が展開されてました。
見事にインプットされちゃいましたね。
演劇かくあるべしと思いこんじゃった。
最初に見たものを親だと認識しちゃった。

しかし、メディアが度外れて肥大化している現代において、
演劇とはドラマを語るものだ、と規定してしまうことは、
世界を狭くしてしまう。息苦しいものにしてしまう。
そこで「物語らない」演劇の手法を考えようと思います。

しかしそれは言葉を否定するってことじゃない。
むしろ言葉の持つパワーを今まで以上に重視します。
言葉が元来孕んでいる音楽性や身体性を信じます。


ところで、発表機会なんですが、
地区発表会というものが開催しにくくなっている状況で、
ここはやはり校内公演の充実を考えねばなりません。
しかし、窓を開放して換気しながらということだと、
暗転は演出として使えません。
それどころか、照明効果そのものがそもそも思うようには使えない。
お客さんだってこれまでのように詰め込むわけにはいきません。
場合によっては教室ではない場所での発表も視野に入れなければなりません。

そもそも教室をブラックアウトしたところで、
演劇的な意味からはそれって無ってことでして、
わざわざゼロにすることが果たして得策なのか、
よく考えなければならないと思いますね。

これも演劇には「完全なる闇」が必要だ、という思い込みなのでしょうね。
私たちはおかげさまで、
農村歌舞伎の舞台だったり、
かしわンの野外劇だったりを経験しています。







2021年3月31日水曜日

なんでもかんでも説明すりゃいいってもんじゃないよね

弊社の『でぃすたんす』は、

ぜんぜん「動く」じゃなかったっすね。

かしわンのテーマはガン無視でしたね。

平和のほうに軸足を置いちゃいましたから。

前日に開催された柏市のイベントのほうに、

まぁ寄せちゃったんですね。


いいわけしていいわけないだろーけど、

孵化する前のひよこちゃんが殻の中で蠢くみたいな。

そういう意味でなら「動く」でしたけど、

それじゃあ物語のテーマじゃないんでね。

なんだか4地区として「動く」になった感じですか?


じゃあお前らは「平和」を描ききったのか、

と、問われると雀の卵ほどの自信もないのですが。


橋田壽賀子さんのことは崇敬しておりますが、

「家事をしながらでも耳で話を追えるように」

という工夫が凝らされた長ぜリフは、弊社では禁じ手とされております。

やっぱりテレビと舞台の違いですね。

セリフでの説明に落とし込まない。

状況を表したいならキャラの行動で。


弊社の伝統というか、ヘンなこだわりなんですが、

「平和」がテーマだったら、

「平和」というワードを使いたくないんすよね。

なんでもかんでも説明することが ださい と思っていまして。

まぁ世の中的には流行ってるっていうかそうなってるっていうか、

説明過剰がデフォルトになっちゃってますよね~。

語られない部分を楽しむ人が少なくなってきてる。

それは良くないことなのではないかと。

なんか庵野さんも似たようなことを言ってましたね。


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橋田壽賀子先生におかれましては、

2021年4月4日、急性リンパ腫のため静岡県熱海市のご自宅で逝去されました。

生前の功績を讃えますとともに、冥福をお祈り申し上げます。