2021年2月15日月曜日

最初にやること

きょうは台本が配られました。

〈KASHIWA GENESIS ~春風の宴~ 3.20&21 年度末決戦〉

「でぃすたんす」

ついに完成です。

約1年ぶりの新作です。

前の2作はお蔵入りしましたが、、、。


さっそくですが作業です。

宿題です。

登場人物のことを、あれこれ想像してください。


とはいえそれは根拠のある妄想でなければならない。

なんでもかんでも自由に色づけしていいってわけじゃない。

たとえば「犬を飼っている」 と想像したとして、

それが物語のどの部分につながるのか。

台本に書かれている情報を根拠にして想像を拡げなきゃいけません。

人物を膨らませるとかそういう言い方をしますがね。

まぁそんな感じです。


彼はどこで生まれ、どのように育ったのか。

誰と出会い、どんなことを学んできたのか。

描かれている時間にたどりつくまでの半生を鮮明に思い描いてください。


そして、矛盾するようですが、

用意してきたものは守るものではない。

死守するべきものではない。

稽古場で答えはどんどん変化させてよし。

というより変化させなかったら稽古の意味なし。


相手役と呼吸を合わせるように自分の役を微調整する、感じ?

そこがまたスリリングでおもしろいんですよね。


自宅でガッチリ役づくりしてくる必要はないよ。

むしろそれやったら害悪ですよ。



BGM: BattenGirls 「Swingin' Time」

2021年1月30日土曜日

曲先という方法もある

曲を聴いてイメージを膨らませ

そこからシーンを連想することもひとつの方法です 

メロディに歌詞をつけていくようなカンジ?

これまでに何度も試している方法です


弊社の芝居をご覧になった方からのアンケートに

MEの選曲を高く評価してくださるものが多いのは

そういう創作方法にも一因がありそうです


内容と無関係な画像シリーズ「筑波山」です



部室に百数十枚ある手持ちのCDを聴きまくりましょう

好みの一曲を見つけ出すまで


平和はありがたい

ありがたいは「有り難い」 だから

逆に言えば「争い」 のほうが日常なのかもしれません

平和は努力しなければ手に入れられないものなんでしょう

人類がこれから先に進むのには

どうしたらいいんでしょう


もう一年以上前の話になっちゃいましたけどね

前回公演はふざけていたので

今回は切ない物語をやりたいと思ってます

ライブ配信も視野に入れて準備をしています

とはいえ「やっぱり舞台はナマ!」 というスタンスに変わりはないですが


がんばっていきまっしょい!

2021年1月28日木曜日

Don't move!

もうひとつのイベントが要求しているテーマは「動く」です。

そこで弊社では「動かない」という選択をします。

舞台を所狭しと動き回る芝居も嫌いじゃないですけどね。

登場人物がじっと動かないでいるというのはどうだろう。

ふたりキャストがいるので、ひとりは動くがもうひとりは動かない。

そうすることで対比の妙を出すとか出さないとか。

普段、エチュードではいかに動けるかが成否の鍵だったりするのですが、

そして演出部もまた動くことを要求しがちなんですが、

とにかく動かんのよ。

物語の中でたった一度だけ動く。

大きな意味のある「動く」という行為をする。


それまで散々に耐えて堪えて我慢して、

最後の最後に立ち上がる、みたいな。

愛する者を守るため、みたいな。

オマエは旅立ち、みたいな。ある意味。

カタルシスってやつが発生すればいいな、と。


リテイク!

現役劇団員諸氏に告ぐ!

いーですか!

戦争について語ることはしません!


今回は「平和」について考える絶好の機会です。

平和について物語る芝居が求められています。

弊社の経営上、いつもと違う挑戦ができるのはありがたい。

ありがたいんですが、ね。


平和を物語ることは「戦争」を語ることと同義なんでしょうか。

確かに戦争に言及することもひとつの方法だと思う。

社員一同で柏市の戦争遺跡を巡り、

図書館で資料を集め、

戦争経験者に取材する。

そんなアプローチも可能ではありましょう。


しかしですね、

付け焼き刃は剥げ易い。

戦争について知ることと、

それに基づいたお芝居をこさえること。

両者のあいだには、

決して超えられない大きな溝があるように思います。

生半可に手を出してはいけないと思うんです。

太平洋戦争に直接触れることは避けようと思います。

いーですか、

直接は触れませんよ。


今回の芝居の枠は20分です。

短い時間を濃密に描き切らなけあいけません。

きみたちの台本は、

というよりプロットは、

とにかく書き直しだかんね。



BGM: battenn girls 『OiSa』