2018年12月2日日曜日

外灯のおしらせ

創作劇の催しなのですが、実は縛りがあるのです。

今回の公演では「大根」を登場させなければなりません。
amazonで検索すれば出来合いのものがヒットします。
でもね。そこはそれ、創作専門でやってきた劇団ですから、
大根もきちんと創作しましょうよ。
はい。新聞紙でおおまかに本体を成型しました。
表面にはガーゼを木工用ボンドで貼り込んであります。
この上から水性ペンキで塗装する予定です。
こうすることで表面の質感がマットになる、はずです。
葉の茎の部分は広告紙です。
広告紙のなかでも厚手のものを細長く畳んで、
緑色のマスキングテープを巻き付けたものです。
根本をダイコン本体に縫い付けてあります。
茎と茎の間隔を拡げるために細工してますね。
現在、養生中です。

こちらはぺが先輩に造ってもらった「白菜」です。
プロトタイプです。
試作品です。
こいつを原型として量産品を制作します。
RX‐78からRGM‐79、みたいな。
縛りアイテムじゃないんですが……。
鍋物の季節だからという理由で登場します。

そしてこいつが「ダルマ」です。
……赤で塗装すればそう見えるはずです!
こちらもガーゼを貼ってます。
明日から考査1週間前に突入です。
活動停止期間に入ってしまいます(悲)
それまでしっかりこの子たちを乾燥させましょう。
塗装作業は考査明けです。



そうそう、4地区のみなさま!
外灯についてお知らせしなきゃですね。

柱は見た目でおわかりでしょうが、ステンレス物干竿を使いました。
一応、ウェザリングもしてるんですがね。
グラインダーで軽く傷を付けて、茶と白でヨゴシています。
灯体部分はアイリスオーヤマさんのLEDワークライトを使用しています。
舞台袖で操作するために本体のスイッチは殺して、
コンセント直結で点灯できるように配線し直してあります。
物干竿の中の空洞にコードを通して、台座の背面からプラグが出ています。
一応、タップを使ってオンオフが楽にできるようにはしていますが。

しかしながら、秋大でご覧になられた方はご記憶でしょうか?
点灯時に「チカチカッ」としたでしょう?
あれはインバーター蛍光灯の点き方ですよね。
LEDライトの動作じゃなかったですよね。

「ルーコン」ってご存知ですか。

トヨスター TLC-150 調光器(ルーコン) ライトコントローラー

コンセントと灯体とのあいだにかませることで1回路調光できるという、
以前はERAの校内公演で大活躍してくれていた照明さんの「相棒」です。
残念ながら現在は生産終了しているみたいですが。
劇団ERAではこれをいまだに5~6台保有しておりまして、
今回はこのルーコンをLEDライトの調光に使っております。
あの、チカチカッとした点灯は、実は人の手で行っております。
はい、そうです。感覚的な操作です。
よく言えば職人技です。

あの点き方が嫌だという場合はルーコンをキャンセルすればいいのですよ。
次回の稽古は考査が明けてからです。
成績不振で呼び出しされないようにしよう。
がんばっていきまっしょい!!


2018年11月30日金曜日

人の演技を笑うな

緊急指令!「観客を笑わせろ」
ネタは何でもいい。「ただし、芝居で」
各自で考えて、次の稽古までに持参せよ!

ムチャな注文でしょうか?
いいえ、劇人ならばあたりまえ。

で、考えるわけだ。
いったい笑いとは何か。
人間はどんな時に笑うのか。
日本とアメリカの笑いの違い。
笑うとおなかが空くのはなぜか。
漢字の「笑」の中になぜ「竹」が入ってるのか。
茶碗蒸しに銀杏が入っている謎について。
考えてもやっぱりわからない。

芝居を観て笑うのは理屈ではない。

理屈で笑うってのはどういう了見だ。
「ここは笑うトコ」と判断してから笑うのは、
「これは笑う流れだ」と分析してから笑うのは、
ただ周りに同調しているだけ。同調圧力だよね。
客席の空気を読んでるだけ。
そんなの笑いとしては邪道だよね。

邪道の笑いといえばですね、
舞台上で役者がビックリするぐらいのヘタな芝居をしているとき、
会場から笑いが起こることがあります。
でもそれって「冷ややかな笑い=冷笑」
というヤツですよね。
優越した笑いですよ。人を見下した笑いで、失礼極まりない。
そういう笑いに対しては怒りを覚えます。
アナタは優越できるほど、お芝居が上手なんですかい?!


笑われるんじゃなくて、笑わせる芸を。


「緊張と緩和」とか「ヘンとあわせ」とか、
あるいは「シンパシーとワンダー」とか。
言い方はいろいろありますが……。
検索していろいろ調べてみましょう。ググれググれ。
科学として笑いを捉えてる人って意外と多いんですね。

それにしても世の中、腑抜けてますよね。
安心できる笑いが多い気がしますけどね。
イヤ、笑いに限ったことじゃございませんが。
予定調和っつーか、ね。
「自分がそれを最初にやる!」
っていう野心のある人が、お笑い界でも減った気がします。

誰も見たことがないものをと思えば、
どうしたって異様なものをお見せするしかない。
そうなるとグロテスクなものになりがちなわけで。
因循な頭でっかちには、この冒険は理解できないんだよ。

さて、今日で12連勤。
ちなみに修学旅行明け以来、27連勤確定っす。
ブラックと笑わば笑え!
やけのやんぱち自転車操業だす。
がんばっていきまっしょい!

2018年11月23日金曜日

HTFのご案内

勤労感謝の日ですか。
全国的に3連休の初日ですね。
風は冷たいですが、天気は上々です!

中庭の欅です。
だいぶ葉が落ちました。


劇団ERAは、
やっぱり今日も稽古です。
午前中だけ体育館ステージに出没します。
台本を創作しなければなりませんが、
まったく雲をつかむというか、
五里霧中というか、
このままだと確実に間に合わないです。

そんな中、発展的な活動がひとつ。
次回公演の案内状をポストに投函しました。
対象は松陵祭公演のアンケートに、
ご住所を記入していただいた方です。
(途中までで記入を終えられた方がいらっしゃいました。
残念ですが今回はご案内を差し上げられません)
このブログをご覧の方は、
先刻ご承知だと思いますけど、
以下にその文面を掲載します。


***次回公演のご案内***

なんやかんやでこんにちは!劇団ERAです。
先日はかしわンダーランド2018・秋の陣
『汚れつちまつた悲しみは……』にご来場いただき
誠にありがとうございました。
また、アンケートにご回答いただき、
貴重なご意見を頂戴いたしました。
重ねて感謝申しあげます。

さて、次回公演のご案内を申し上げます。


 かしわンダーランド2018・冬の陣
 Half Time Festival
 期日:1224(月)午前9:30開場
 会場:湖北地区公民館ホール
     JR成田線湖北駅北口下車徒歩10

近在の高校演劇部が一堂に会し、
創作作品を連続でご披露いたします。
上演順などの詳しい内容は、
決定次第、ブログにてお伝えします。
会場は入場無料・全席自由です。
万障お繰り合わせのうえ、
ご一同様お誘い合わせいただき、
ご来場くださいますよう、
心よりお待ち申しあげております。
寒さ厳しき折柄、
みなさまのご健康とご多幸をお祈りしております。

……てな具合いです。






赤白鉄塔です。
校舎の裏手にそびえています。
空の青がグラデーションですね。

2018年11月18日日曜日

ちゃんと

いやぁ~さすがは中央発表会でした。
期間中、何人かのいい役者さんと出逢えました。
もちろん直接ではなく、舞台と客席の間でですけどね。
勝手に感心して、勝手に心の中で推してました。
みなさん各地区で最優秀賞に輝いただけのことはあります。

まず第一に、そういう役者さんはちゃんと声に芯が通ってますね。
しかも発声が明瞭で指向性がはっきりしているんです。
客席をちゃんと意識してくれてるのがわかります。
それでもって胎の底からセリフを発してくる。
だからセリフに説得力がある。
パワーがある。緊張感がある。
ちょっとやそっと「間」が悪くったって、
聞いてられちゃうんですよ~。

逆に、上辺で喋ってるセリフが続くと眠くなります。
いや、セリフの意味内容が入って来ないんです。
伝えようって気が感じられない。
「h音」で感情籠めた気になってる役者さんも出没しました。
息を含みながらというか溜息まじりというか、
母音の前に「h音」が入る役者さんがいるんです。
例えば「おかあさん」というセリフに情感を籠めようとして、
「ほかあさん」になってしまったり。
同様に「あなた」が「はなた」になり、
「おまえ」は「ほまえ」になってしまいます。
台本に書いてありませんよね、そんなセリフは。
「ほまひらなんか…ほやじゃないッ!」
そんなセリフには感情移入できません。
しかし、いい役者さん同士が絡んでくれると、
特に動きのないただのセリフの応酬でも、
舞台の集中がものすごく伝わってくるんです。
ちゃんとその役の人物になってるんです。
技術的にはフレージングなんでしょうけど、
そんな小手先の問題じゃない気がしますね。

余計なことではありますけど、
ちゃんとしてる学校さんにはひとつの傾向があります。
それは、部員の皆さんが「礼儀正しい」ってことです。
リハ・本番、そして客席での振る舞いのすべてにおいて、
よく訓練されてるなぁ~なんて感心しちゃいます。
こういう学校さんは、舞台装置の仕込み・バラシなども、
ちゃんとしてる学校さんは、よく考え抜かれていて、非常にスマートなんです。
逆に、ノリだけはまるで運動部のような学校さんもあります。
でもね、所詮は形だけです。メッキです。ニセモノです。
声ばかり大きく、無駄な動きばかり。
ぎゃあぎゃあ騒ぎ回って当人たちは一生懸命やってるつもりなんでしょうけど、
結局、ものの足しにもならないんです。これには閉口ですよ。
装置の造りも雑ですしね。
おっと、ちゃんとしてる、と書いてしまうと、
逆に「ちゃんとしてない」学校さんもあったのか、
って話になってしまいますけど……。
でもね、自己の相対化は演劇人としては絶対の条件だよ。
知ったかぶりの身勝手だって本人は気付いていないんだから。
自己陶酔の極み。周りからは白眼視されてるっつーの。
顧問がそこはちゃんと言ってやらなきゃダメだよ。
ま、そこは想像していただくとして。