2018年10月17日水曜日

考査中につき

今週は劇団ERAの活動もOFFで推移しています。
この考査を乗り越えたら、土曜日から稽古再開です。

わが国で勅撰漢詩集といえば『懐風藻』が嚆矢ですよね。
帝王(つまりは天皇ですね)の意を承けて編纂されるのが勅撰集です。
『懐風藻』はわが国最初の勅撰による漢詩集です。
近江朝・奈良朝の、皇子と氏族たち64人の手による漢詩作品120編が収載されています。
わが国では中国をお手本とする時代が永らく続いていました。
当時の貴族たちにとっては中国の文化を「まねぶ」=「学ぶ」ことが至上命題だったわけですな。

何事も模倣から入ってみる。モノマネでこなしてみる。
完全にゼロから出発するなんてナンセンスです。
すでにあるシステムで回せるところはパクればいいんです。
伝達手段としての言語をゼロから造るのなんて非効率的です。

菅原道真が遣唐使の廃止を建議したのは西暦894年のこと。
実際、そのころすでに唐は内乱などにより衰退していました。
907年には滅亡を迎え、五代・十国という混乱の時代を迎えます。
そしてそのころわが国では華やかな王朝文化の華が開いていたのです。

最初は真似でもいいんですよ。
好きな劇団の芝居を完全コピーしてみる。
お気に入りの俳優の芝居を再現してみる。
自分たちのスキルアップが目的ならいいんですよ。
でもそれは稽古場での練習の中で終わらせるべきなんだ。
問題はそのあとなんです。

模倣した技術なり思想なりが、身についていなかったらダメなんです。
これが「自分たちの芝居です」って嘯けるぐらいにしていかなかったら
意味がないと思うんです。
プロの演技や演出をそのままコピーしてみせたって
ちっとも偉くない。
ちっとも感動しない。

モノマネを衆目に晒すのは止めた方がいい。
所詮はオリジナルを超えられるはずがないんですから。
これはモノマネですと「芸」として披露するなら別ですが。
模倣に過ぎないものを「これが自分たちの芝居です」と言ってはイケナイ……
んじゃないかな。
なぜ国風文化の確立を目指さないのか?
遣唐使
(出典:世界の歴史マップ https://www.sekainorekisi.com/)


2018年10月13日土曜日

考査前につき

中間考査が来週の水曜日から始まります。
ということで、稽古オフの日々が続いています。
秋大が終わって以来、
8日(月)は体育の日で休み。
9日(火)は松陵祭の代休。
10日(水)は創立記念日で休み。
ということで、一度も集合していません。

そんな中、『語彙力テスト』やってみた。
国語表現のテストに『語彙力』の問題が出ます。


HTFの稽古予定です。
10月中はカレンダー通りです。
金曜日と日曜日はOFFになります。

【11月】
1日(木)放課後稽古
2日(金)定期OFF
3日(土)・4日(日)終日稽古
5日(月)~10日(土)修学旅行につき2年生不在
11日(日)OFF
12日(月)~15日(木)放課後稽古
16日(金)~18日(日)OFF
19日(月)~22日(木)放課後稽古
23日(金)終日稽古
24日(土)午後から稽古
25日(日)終日稽古
26日(月)~29日(木)放課後稽古
30日(金)定期OFF

【12月】
1日(土)中学入試につきOFF
2日(日)終日稽古
3日(月)~13日(木)期末考査につきOFF
13日(木)午後から稽古
14日(金)午後から稽古
15日(土)終日稽古
16日(日)終日稽古
17日(月)・18日(火)午後から稽古
19日(水)~21日(金)終日稽古
22日(土)or23日(日)リハーサル
24日(月・祝)HTF本番

そして翌25日(火)が終業式です。

2018年10月9日火曜日

方向性の違い?ココロザシの違いだよ。

今回の演劇実験は、
「『高校生が演じること』を演じる
だったわけですが、成功したんでしょうか。
日常のシーンと、劇中劇のシーンの差別化に、
もっとも心を砕きました。

実験は時として大きな危険(リスク)を伴います。
高校演劇という枠組みの中でやってるうちは安全なんです。
でもそのシステムは疲弊しきっていると思っています。

8Kの映像にどんなに迫力があったとしても、
スタジアムの空気までは伝わらない。
ハイレゾの音楽をダウンロードしたって、
ホールの生演奏を超えることは理論的にあり得ない。
どんなに細密に描かれた絵画であっても、
そのコピーは原本より劣化する。
必ず劣化するんです。
なんといっても「魂」の宿り方が違う。
最初のひと筆から描き始めた、
その腕の記憶がなければ。

塀の中で安穏と暮らしているものは、
家畜だ!!!!!
僕たちが追い掛けているものは、
そこにはないから。
塀の中で息を詰まらせながら生きるのなんて、
僕は嫌だ!!!!!
だから僕たちは跳ぶンです。
捨てなければ得られないンです。
僕たちは戦い続けます。

去年の秋大会では田中先生に言われ、
そして今年は塚本先生にも同じことを言われました。
「あなたたちの芝居には演劇の可能性がある」
僕たちが普段から追い掛けているのはまさにそれです。
新しいまだ誰も経験したことのない演劇。
ちょっと大きく出ますが(いつも通りですね)、
僕たちのような高校生は他におらんのか。
ホントはキミたちだってそうなんじゃないのか。
日本の演劇界に新風を吹かすのは、
もはや僕たちみたいな連中しかいないんじゃないか?

集え!同志。連絡求む!

手始めにHTFだ!
クリスマスで浮かれる観客の首筋に、
さりげなくナイフを!
まだまだトンガッていきますよ。
がんばっていきまっしょい!

2018年10月8日月曜日

やばっ!伝わってない……

今回は、秋の陣公演をご覧になられた方、限定の記事です。

Q.「なぜ最後の最後に山口弁を使い始めたんですか?」

い~い質問ですね。(池上さん風に)では解説していきましょう。

A.
千鶴と舞子が役に入り込んで、中也とその奥さんになりきったから。

なぁ~んて思った方はいらっしゃいますか?



ブーッ!



ブーッ!
そうではないのです。
中也は普段から江戸っ子の口調で話していました。
だから富永とも小林とも、
泰子と話す時も、
江戸っ子口調でした。
「だぁからおめえは駄目なんだ」
って感じです。

ところが、奥さんというのがですね、孝子さんというんですが、
中也の親戚筋の方でして、やはり同じ山口の方なんですよッ。
同郷の人と話してるから、あの話し方なんですね~。

わかるかッ!
そんなの伝わるわけないじゃん!(怒)
もうしわけありませんでした。

ところで、山口弁といえばですね、
アクセントの置き方が間違っていたようです。
ネイティブ山口県人の林先生からご指摘を受けました。
そういうの大事ですよね。
もうしわけございませんでした。

山口とか岐阜とかエエですな。
ディスカバージャパンですな。