2017年12月29日金曜日

自分たちの文化は

他人の創作した作品(世の中ほとんどそうだけど)を享受する側のあり方は様々あっていい。これを一元化しようとする行為はファシズムだと言える。だから強制的に特定の作品を押し付けられることには直感的に違和を覚える。理由をすぐには言葉にすることができなかったけれど。夏休みの課題図書なんて大ッ嫌いだったっけ。他人の手垢がべっとり付いたいわゆる名作なんて呼ばれてる文学作品なんてお呼びじゃなかった。その感覚は劇団ERAが創作脚本しか演らない理由と根幹の部分で繋がっているように思える。

どんな作品にも作者の思想なり主張なり思い入れといったものが籠められている。もちろん創作の経緯や作者を取り巻く事情なんか知らなくても、その作品を純粋に楽しめば良いのだろう。そしてそれが普通のことなのだろう。しかし生理的に嫌悪を感じるのだ。これはハロウィンが日本で流行してしまったことに眉を顰めるのと同じ理屈だ。ハロウィンの故事来歴など関係ない表面だけのマネっこバカ騒ぎに首を傾げる人は多いんじゃないか。ちびっこのど自慢という企画が昔あったが、歌の心を解ろうはずもない年端も行かぬ子どもが演歌を歌うのもそれに似ている。その子どもの後ろに親の影がチラついて見えることも大人のエゴが透けて見えてきて吐き気がする。
作者の思いなどお構いなしに上っ面だけなぞって事足れりとする。あまつさえそれを自分たちの文化でございと言って涼しい顔をしている。誰かに押し付けられたものなのにそいつを後生大事にしている。それが我慢できない。

教育の力の恐ろしさはそれが上っ面の文化であるにも関わらず教師という権威から発信されると正義として罷り通ってしまうことだ。盲目的に信じ込まされてしまうことだ。教師たちが先導すれば子どもというものは疑問に感じることなく唄わされ踊らされ刷り込まれてしまう。唄い踊る純粋な子どもたちは見ていて哀れでしかない。
すべて嘘っぱちであることを承知の上でそれを一緒に楽しんでしまうことができたならこんなにしんどくないのだろう。そういったことを感じなければきっと幸福なんだろう。でもダメなんである。生理的にムリなんである。どうせなにかやるなら自分たちなりにアレンジして少しでも自分たちの色を重ねていかなければ、ただの劣化コピーで終わってしまうじゃないか。だってどんなものでもオリジナルに敵うわけがないから。そういうことに対して恐怖を感じるのだ。コピーにコピーを重ねたらどんどん画像が不鮮明になっていくだけだ。

そういった事態を逃れるための対抗策は、ただ心を空しくしてオリジナルを思い出すことしかないのではないか。そしてそういう世の中の仕組みに対して少しは疑問の眼を向けてみることなんじゃないか。演劇を志す者であるならなおさらそういうことにはもっと自覚的になっていいんじゃないかなって思う。

BGM:Harumi Miyako『Oyako Sandai Chibawodori』

2017年12月26日火曜日

小ネタ抜き!

朝から好天に恵まれ Half Time Festival 本番です。
会場は4地区のホームグラウンド、我孫子市湖北地区公民館です。
25年前の開館当時からお世話になっております。

昼食の時間に楽屋入りします。楽屋は第3学習室です。
衣装とメイクをします。急がないと麗澤の開幕に間に合わんで。


本番前の緊張感とは無縁のえびお姉さん。めっさおいしそうですが。

なんやかんやで本番。
午前中にJ:COMが取材に入ってました。
ウチの芝居を見ないで帰っちゃっていいのかなあ~?
カラフルさならウチが一番なのにぃ~?

今回のイベントに集結したお姉さまがた。
ちなみにお兄さまのパパイヤは最後までいられなかった模様。

今年の春に卒業した4名。
左より、ミント、リンス、シャディ、グリーン。
ミントは今回の芝居で重要な役を演じました。

左から、えび、エアロ、ジェット。
えびとエアロも重要な役を演じました。

左より、ノエル、シフォン、ステ。
シフォンは第2エピソードの主役でした。

5期にわたる劇団員の全員集合です。
この結集力をERAの強みに変えたいですね。

2017年12月23日土曜日

西のシモキタ東のカシワ

Half Time Festival 2017
(第7回千葉県高校演劇第4地区年末合同公演)

関東平野に新しい演劇の風が巻き起こる
西のシモキタ・東のカシワ
全作品新作書きおろしの一発勝負
いつもは大会でシノギを削る学校同士が
この日だけは一本の大きな作品を
一日がかりでお送りいたします
たかが高校演劇とあなどるなかれ
12/26(Tue)我孫子市湖北地区公民館にて
演劇界に新しい風が吹き始めるその瞬間を
あなたは目撃する!


入場無料 全席自由
詳細は劇団員に直接おたずねいただくか、
二松学舎柏高校・演劇部顧問まで、お電話でお問い合わせください(04-7191-5242)。



劇団ERA かしわンダーランド2017~冬の陣~
『Live,Time,Dive!』
(作・演出 劇団ERA)
14:35開演
*駐車場の混雑が予想されます。なるべく公共の交通機関をご利用ください。
*沼南高柳高校との連続上演です。入場は休憩時間のうちにお願いします。
*写真・ビデオ撮影は、著作権法上、上演校関係者のみに限ります。
「人が人を想う気持ち」って、理屈では割り切れないものですよね。
自分では制御できない、暴れだす感情。
好きになればなるほど、この心が切ないんだよね……。
今回のERAは物語ります。

2017年12月22日金曜日

終業式からのぉ~

第7回Half Time Festivalも間近に迫って参りました。
劇団ERAは『Live,Time,Dive!』を上演いたします。
もちろん今回も創作脚本です。
おっと、もともと創作作品の演劇祭でしたね。
「生命、時間、飛び込む」という物語です。

さて、さて。
きょうは終業式でした。
演劇部はこの2学期、秋季地区発表会で賞状をいただいております。
モカ、レンジ、こまちの3人が登壇して、
音響効果賞、創作脚本賞、審査員特別賞の3賞を、
副校長先生から改めて伝達してもらいました。

シフォンも作文コンクールで優秀賞に輝きまして、
同様に登壇いたしました。
演劇の賞じゃないデスケド、、、。

さぁ今日はリハーサルです。
急いで湖北地区公民館に向かいましょう!

クリスマスツリーがロビーで出迎えてくれました。

柏の葉と沼南高柳のリハを見学します。

柏の葉の植竹先生に突っ込まれるえび。
「出るの?」「出ます!」「うぇえ~」
こう見えてえびは成人式ですから。

やっぱり現場に来ないとわからんもんです。
直径5mの敷物が意外と使えそうです。
辛うじて生きてます。
真ん中の白布がもっと干渉しちゃうかと思ってたんですが。
これならアクティングエリアがちゃんと取れそうです。
しかし写真で見るとまるで「鯨幕」ですねぇ。

今回は歌舞伎の演出を用います。
下座音楽を使います。
2種類の太鼓と拍子木を演奏します。

そして今回の演劇実験は、なんと『小ネタ』を封印します。
笑うところはないはずです。真面目に物語ります。
さ~て、来週の火曜日が本番ですッ。
あしたもがんばっていきまっしょい!