2018年8月23日木曜日

かしわンのめくりを書きました

「鈴本」で検索すると、寄席でないものがヒットするので驚く。

めくりというのはそもそも寄席のものでして、
噺家さんのリングネーム、、、もとい、高座名が記してある。

「寄席文字」と呼ばれる独特の書体がございまして、
これは、もと噺家の橘右近さんが改良復興させたものです。

縁起を担いで、右肩上がりに書きます。
空席がないようにとの願いを込めて、
太く大きく密に書きます。

なかなかトウシロには難しいのですが、
せっかくなので書いてみました。
まずは下書きです。
鉛筆で枠線を引き、その中に字を入れていきます。
右に学校名を小文字で、
芝居のタイトルを中心に大きく書きます。
右利きなので、左から書いていきました。
ちゃんと毛筆を使ってるんですが、
だるま筆ではありません、残念!
とある「100円の商品ショップ」の筆です。
※100円ショップという言い回しは間違ってるからね。
できあがりがこちら↑↑↑↑↑↑↑↑
もっと太くなけりゃいけませんが、
まぁはじめてにしては上出来だと思いませんか?
手前みそですかね。

めくりというものの存在を簡単に考えて欲しくないんですよね。
せっかく書くんだったらね。
意義をはっきりと認識していただきたいのですよ。
芝居が始まる前に真っ先に提示されるじゃないですか。
お客さまに差し出す名刺ですよ、これは。
芝居への期待を膨らませる前触れなんですよ。
しかも興行の成功を祈る縁起ものなんです。
テキトーに殴り書きなんて許さない。
意味を知らないってことは罪じゃありません。
よくないのは調べもしないで勝手にやってしまうこと。
なんとなくイメージで片付けてしまうこと。

あすは最後のOPダンスレッスンですが、
夏期講習のため3人の劇団員が参加できません。
午後からは学校の演劇実習室で稽古です。
猛暑の影響でしょうか、
体調が悪そうな人もいるようです。
あともうちょっと走れ!!!!
がんばっていきまっしょい!

決戦は日曜日

抹茶アイスは神である。

めくりの作製にことのほか時間を費やしている。
性格が字に出ちゃうんですね。
書は人なり!とは言いますが、、、NOォ~!
臨書ができない人は、空間認識能力に難あり。

本番直前に芝居のボルテージが上がってくるのは、
これは致し方ないことです。
だってそれが人間だもの。
目の前に危機が訪れないと重い腰を上げることがない。
「その緊張感をもっと普段の稽古から!」
ずっと言われ続けていることです。
コントロールしているつもりでも、
どこかに懈怠の心は忍びこむものです。


かしわンダーパレードの略称として、
「かしわンダー」とか言っちゃってる人がいますが、
「かしわン」ですよ、「か・し・わ・ン」。

I choose this winding road by myself.
But I don’t know what I’m saying.

楽して芝居しようなんて考えるんだったら、
だったら最初から芝居なんかやるな!
直球どストレートでなぜ勝負しないんだ。
だからおまえら嫌いなんだよ。
こちとら芝居に関してはどアホウなんだよ!

なにやら台風が近づいているようです、
しかもダブルで。
互いが互いに影響しあって、
意外な荒れ方が懸念されます。
人間はどう足掻いても
自然の偉大さの前には
ちっぽけな存在に過ぎないのか?

あしたもがんばっていきまっしょい!

2018年8月22日水曜日

ライブサーキットは体力勝負!

いよいよ今度の日曜日に迫って参りました。
『かしわンダーパレード』!!!!!!
柏駅周辺を舞台に繰り広げられるライブサーキットです。
第1回目のテーマは「つ・な・ぐ」。
私たちERAは舞台とお客さまを「つなぐ」芝居を打ちます。
おなじ観るなら参加しなきゃ損!損!
しかも野外。しかも無料。
ぜひ応援してください。

5舞台50ステージ!
こりゃ、ホンキで観るとなったら大変だ!
上演スケジュールは当日配布いたします。
小雨でもやります!
台風が直撃したら?、、、その時は、、、。


ちなみに略称は「かしわン」です、念のため。
そもそも私たちは、劇団ERAの公演活動を、
「かしわンダーランド」と銘打っておりまして、
今回のイベント名はそこから引用(転用?)しました。



正式には「高校演劇」って頭につくらしいけど、ふふっ。
私たちはそのカテゴライズ、大嫌いなんですよね~。
こちとら「誰も経験したことのない演劇」を旗印に掲げた‟劇団”ですから。
「どうか温かい目でよろしく。高校生なんで、、、」
かぁ~っ! 甘い甘い! ぺっぺっ!
ルノアールのココアより甘いわっ!

ホントは歌舞伎舞台バージョンと演出を変更しているので、
(キャスティングも変更しましたので)
少しでも多くの稽古時間を確保したいというのがホンネ。
実はネ、めくり書いてるヒマなんかないんですよ!

しかも、今日から夏期講習・後半が開始。
午後にならないと、全員揃いません。うわぁ~あ!
がんばっていきまっしょい!

2018年8月11日土曜日

リアルについて考えようじゃないか

音効さんの仕事って半端ないっすよね。
「職人技」って大好物なんですよ。
少し前にNHKの番組で拝見しましたが、工夫次第でどんな音でも造ってしまう。
できないってことを絶対に言わない。
しかも音効さん曰く、
「ホンモノの音を録ってくるより造った方がリアル」であると。
愉快痛快!へっ、生音を持ってくりゃいいってもんじゃねえんだよ。

「欲しい音がなかったら造ればいいんじゃない?」(by マリー・アントワネット)
イエス ユア ハイネス! 劇団ERAでは造ります。

たとえば、
銃を構えたときの「チャッ」という音。
ホンモノの拳銃を扱ったことがないからわからないけれど、
ドラマやアニメでそんな音がしますよね。
リロード音じゃなくってね。
構えたときに「チャッ」。
ええ、探しましたよ。
倉庫にありました、見つけました。
脚立の開き止め金具の音です。

たとえば、
「発電所のタービンが停止する音」
こんなの、効果音のCDにありますか?
勉強不足かもしれないけれど、
僕たちはついに見つけることができなかった。
しかし、どうしても芝居がその音を要請している。
ええ、造りましたよ。
剥き出しの換気扇の羽根に、
プラスチックのうちわを押し付けると、
バタバタ音を立てながらやがて回転が止まる。
タービン停止の音なんて聞いたことありませんけど、、、。

「リアリティのないドラマはお客さまを惹き込めない」
確かにその通りだと思いますよ。
だからといって生音をそのまま「ポン」と持ってくるのは、
なんか違うと思うんですよねぇ~。
スピーカーを通したとき、お客さまにいかに「リアル」を感じていただけるか。
これが大切でショ。
僕たちはリアリティを勘違いしたくない。
お客さまの想像力を助けることになるなら、ウソはつくべきなんだ。

だから同じ理屈で、
実在の街を想定しながら台本を書くのは構わないけど、
実在の街を舞台にしたくはない。
そんなことしたって現実味が増すわけじゃない。
あまつさえ実名を出すようなマネをして、
それってお客さんの想像力をバカにしていると思うんです。
信じていいんじゃないんですか、もっとお客さまを。
大切なのはそこじゃないよ、みたいな。
架空の街が舞台でもそこに生きる人間がきちんと描けていれば大丈夫でショ?
「スターウォーズはウソだからダメ」って怒る人っている?