2016年9月5日月曜日

呼吸を盗む

セリフを憶えてきて、ただ発話するだけ。
順番どおりに、用意してきたとおりに言うだけ。
それではお芝居にならないですよね。

まず、相手を(つまり共演者を)意識することが大切です。
独り善がりの芝居は、観客が物語世界へ没入するには邪魔なものです。

同じ板に立つ共演者との横のつながりを意識すること。
つまり、役者の息が合わなければ芝居は成立しません。
役者だけでなく、カンパニー全体の相互信頼が感じられなければダメだと思うのです。
だから、圧倒的な稽古時間が必要なんです。
一緒に過ごす時間は、長ければ長いほどいい。

ウチが劇団を名乗る理由は、そこにあるのかも知れません。
引退しても卒業しても、退団さえしなければ、いつまでも劇団員です。家族です。
終身です。永年団員です。劇団費は無料です。

そうやって仮想現実世界を板の上に創りだしたら、
観客を物語世界にいざなうために、「呼吸を盗む」ことをします。

役者は芝居の中で意図的にはっきりとした呼吸をして見せます。
観客にも息をピッタリ合わせてもらうためです。
役者は素の自分の息を見せてはいけません。見せていいのは役の人物の息のみです。
『本日は快晴なりっ!』の中で、主人公のひとりである恵麻が「楽息楽読み」を説明するくだりがあります。
自分勝手な呼吸(間合い)で原稿を読むだけでは、聴く人には伝わらない。
アナウンスを志す高校生たちの話ですが、演劇にも通ずる話をたくさん盛り込んであります。

自分たちの創作なのに、自分たちの芝居の拙さをかえって浮き彫りにしてしまう。
気付いてみたらそんな怖ろしい台本になっていました。

たっくさん稽古しましょう。一分でも、一秒でも。
明日もがんばっていきまっしょい!

2016年8月29日月曜日

ウチらが大トリ

『本日は快晴なりっ!』
2016年10月6日(木)14:30~15:30
第4地区秋季発表会の大トリです。
立派に重責を果たしましょう。
がんばっていきまっしょい!


2016年8月23日火曜日

偶然流れて来た曲は

世間では夏休みも終盤です。
部長のシフォンは語学研修でオーストラリアです。
稽古は遅々として進みません。
後期の夏期講習が始まると、午前中はメンバーがそろわないため稽古になりません。

ある店で流れてた曲が、別の日に同じ店に入った時に再び流れてました。
だからどうってこともないんですけどね。
ウチらが芝居に使う曲にはある基準があって、
それはメジャーすぎないこと。
メジャーな曲だと、曲の自己主張に役者が負けちゃうからなんです。
お客さまが思わず聴き入っちゃうようだと困りますよね。
同じ理由から、歌詞が入っていないことも大事なポイントです。
普段からマイナーな曲を選んで聴いてるつもりだったのですが。
偶然とはいえ、2度も同じ曲が有線から流れてきたので驚いたのです。

BGM:Team Syachihoko 『ULTRA 超 MIRACL SUPER VERY POWERBALL』

2016年8月17日水曜日

秋公演2016

この秋の公演も、劇団ERAは創作でご機嫌を伺います。
創作専門の劇団を標榜しているのだから当然ですよね。

もったいないと思うんですよね、せっかくのチャンスを見逃してしまうのは。
自分たちの情熱の限りを発揮できる機会なんてそうそうありません。

既製作品が悪いとは言いません。
プロの書いたものの方が、そりゃ完成度が高いに決まってます。

でもそれ以上に、自分たちで書いてみなければわからないことって多い。
書くところから始めなければ、たどり着けない境地がある。

今回のお芝居は『本日は快晴なりっ!』と題しました。
劇団ERAにしては珍しく、ガッチリ高校生活を恥ずかしげもなく描きます。

松陵祭(9/24)で初お目見えとなります。