2022年5月4日水曜日

これだけやっとけばダイジョブってのが通用しない世界

演技なんて恥ずかしい~っ!
と、言う人がいます。
たしかにね、それは、わかる。
大勢の人の前で演技するのって抵抗ありますよね。
でも、それを乗り越えたところに、お芝居の面白さがあるんです。
だから、恥をかかないように、しっかり準備をして、本番に臨むんです。
なにもしないで人前に出たらダメに決まってます。
失敗をおそれて、鼓動は早くなるし顔は赤くなるし。
ドギマギして、たしかにみっともない。
ヘタすりゃ意識がブッ飛んで、、、、。
なによりお客さまに失礼です。

納得がいく演技になるまで稽古すればいいんです。
それだけのハナシです、実に単純。
だから恥ずかしいなんてことはありえない。
そんなことで躊躇してちゃダメですよ。
青春の貴重な時間を費やすにはうってつけだから。
演劇部での経験は絶対一生モンになるから。


演劇の世界ってつかみどころがない気がしますね。
みなさんはどんなイメージをお持ちですか?
セリフを暗記して、決められた順番にしゃべる。
与えられた役になりきって、泣いたり笑ったりする。
う~ん、ある意味で正解なのかも。
(圧倒的に不正解だと個人的には思いますが)
でも、それだけじゃ演劇の全体像を捉えたことにはならない。
はい、私だって全体像が見えてるわけじゃない。
音響や照明、だけでもまだ足りない。
舞台装置も欲しいし、衣装も用意しなけりゃならない。
役者一人ひとりのスキルアップも必要です。
ひとつの舞台を成立させるために準備することは山ほどある。

これだけやっとけばダイジョブっていう正解はない。
もちろん、追求し始めたらきりがない世界だから妥協も必要。
なにしろ決められた時間には幕を上げなけりゃならない。
しかし、幸か不幸か、演劇人にはこだわりの強い人が多い。
いやむしろ、職人気質の人間が集まってるのが演劇界隈だ。
だから、いつも切羽詰まっている。
本番前に時間的な余裕があったためしがない。
高校時代は言わずもがな、顧問となった今に至るまで。
あと一週間、いやあと三日欲しい、って毎回のように。
いやこれホント。

そんなぼんやりとした苦労なんてできない。
やっぱり演劇なんてやらないほうがいい。
なるほどね。
でも、違うんだな。
舞台から見るあの景色は、実際に自分で見てみなければわからない。
客席と舞台の呼吸がシンクロする、劇場全体が一体になる瞬間とでもいいますか。
演劇をやらない人には、どんなに説明してもわからない世界。
苦労があるぶん、得るものもそれだけ大きいと思います。
まぁ今はコロナ禍だから、客席にも制限がかかってますがね。
いずれ落ち着いたら、ゾクゾクの体験ができます。
演劇沼に飛び込むるなら今だと思います。




正解があらかじめ用意されてるほうがいいって人間には向いてないだろうね。

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