2022年9月15日木曜日

2022かしわンの感想

まずかしわンダーパレードが
本来に近い形で開催されたこと自体が快挙です
当たり前ではないのだこの光景は
各校ともコロナにも負けず演劇部員がちゃんといる
これも素晴らしいことです

そして「自由」だ!
表現の限界を攻めてきてる
これは演劇なのか
もちろんこれも演劇なのだ

なまじ演劇のイロハなんか知らないほうが
かえって可能性を広げることになるのかもしれません
いまどき作家になるのにラノベしか読んだことがないなんて
当たり前、普通、スタンダードですからね
そこいくとかしわンって
演劇をアップデートする絶好の「場」だと思うんですよね
もっともっと挑戦していいと思いますけどね
まだまだもの足りないのだ

特に「いいね」と感じたところ(全校共通)
ためになる教訓なんかカケラもないところ
内輪ネタがなかったこと
芝居に迷いがないところ
まぁ巧拙はともかくとしてですね
半端な演技力なんかなくていいのだ

逆に「よくないね」もあったりして(ごめんなさい)
パレットに限りませんが
会場の特性に合わせた工夫が必要だと思いました
ステージの高さがないので
客席後方からだと役者の足元はほとんど見えません
ステージに座りこんだり
寝転んだりしたら
まったく見えなくなっちゃいます
そういった点を考慮して稽古をしてくる必要があるように思いますね
あとは声量ですね
正直ちょっと聞こえにくかったです
うしろ(受付かな?)がちょっとざわざわしてましたからね
もっとしっかり共鳴させて聞かせてほしいですね

最後に全体を通してざっくりと
もっともっとチャレンジングな作品が見たいですね
テイストの異なるものが混じってたほうが
「パレード」になるんじゃないかなと思いました

来年もこの素敵なイベントが開催されますように。


 

2022年5月4日水曜日

これだけやっとけばダイジョブってのが通用しない世界

演技なんて恥ずかしい~っ!
と、言う人がいます。
たしかにね、それは、わかる。
大勢の人の前で演技するのって抵抗ありますよね。
でも、それを乗り越えたところに、お芝居の面白さがあるんです。
だから、恥をかかないように、しっかり準備をして、本番に臨むんです。
なにもしないで人前に出たらダメに決まってます。
失敗をおそれて、鼓動は早くなるし顔は赤くなるし。
ドギマギして、たしかにみっともない。
ヘタすりゃ意識がブッ飛んで、、、、。
なによりお客さまに失礼です。

納得がいく演技になるまで稽古すればいいんです。
それだけのハナシです、実に単純。
だから恥ずかしいなんてことはありえない。
そんなことで躊躇してちゃダメですよ。
青春の貴重な時間を費やすにはうってつけだから。
演劇部での経験は絶対一生モンになるから。


演劇の世界ってつかみどころがない気がしますね。
みなさんはどんなイメージをお持ちですか?
セリフを暗記して、決められた順番にしゃべる。
与えられた役になりきって、泣いたり笑ったりする。
う~ん、ある意味で正解なのかも。
(圧倒的に不正解だと個人的には思いますが)
でも、それだけじゃ演劇の全体像を捉えたことにはならない。
はい、私だって全体像が見えてるわけじゃない。
音響や照明、だけでもまだ足りない。
舞台装置も欲しいし、衣装も用意しなけりゃならない。
役者一人ひとりのスキルアップも必要です。
ひとつの舞台を成立させるために準備することは山ほどある。

これだけやっとけばダイジョブっていう正解はない。
もちろん、追求し始めたらきりがない世界だから妥協も必要。
なにしろ決められた時間には幕を上げなけりゃならない。
しかし、幸か不幸か、演劇人にはこだわりの強い人が多い。
いやむしろ、職人気質の人間が集まってるのが演劇界隈だ。
だから、いつも切羽詰まっている。
本番前に時間的な余裕があったためしがない。
高校時代は言わずもがな、顧問となった今に至るまで。
あと一週間、いやあと三日欲しい、って毎回のように。
いやこれホント。

そんなぼんやりとした苦労なんてできない。
やっぱり演劇なんてやらないほうがいい。
なるほどね。
でも、違うんだな。
舞台から見るあの景色は、実際に自分で見てみなければわからない。
客席と舞台の呼吸がシンクロする、劇場全体が一体になる瞬間とでもいいますか。
演劇をやらない人には、どんなに説明してもわからない世界。
苦労があるぶん、得るものもそれだけ大きいと思います。
まぁ今はコロナ禍だから、客席にも制限がかかってますがね。
いずれ落ち着いたら、ゾクゾクの体験ができます。
演劇沼に飛び込むるなら今だと思います。




正解があらかじめ用意されてるほうがいいって人間には向いてないだろうね。

2022年4月30日土曜日

欲しいのはアーチスト気質のそこのあなたです。

新年度が始まり早1ヶ月。
新歓公演の代替動画、ご覧いただけましたでしょうか?
わずか30分弱の長さです。まだの人はぜひ。

先日、1年生がひとり、正式に入部してくれました。
これをきっかけに、もっともっと部員が集まってくることを切に願います。
演劇というジャンルも人数が揃わないと活動が立ちゆきませんのでね。
もしまだ入部を迷っている人がいましたら、そろそろ決心してくれるとありがたい。


【共通の価値観が必須】
いゃしかし、誰でもいいというわけにはいかないんですよ。
まず、部活をする資格のある人でなければ。
つまり、座学では学べないものの大切さを知っている人。
高校生の今しか学べないものがあることを知っている人。
青春時代をいわゆる「オベンキョ」で摩耗させたくない人。
まぁこれは価値観の問題ですからね、オベンキョが悪いとは言いません。
あなたの人生にとって意味があると思うのなら、それはそれで結構。
ただ、ほんとうの「学び」はオベンキョの中にはないよ、と私は考えます。
オベンキョ優先のいい子には、少なくとも演劇は向かないと思います。

オベンキョというのは、受験のために教科書の知識を詰め込む作業です。
志望校に合格するための、いわば短期的な目標にしか役立ちません。
ずばり、ほんとうに大切な「生きる力」なんかじゃない。
それよりコミュニケーション能力の方が大切だよね、ってこと。
そのことがちゃんとわかる人だけ、演劇部に来て欲しいのです。
強く、聡い仲間を探しているのです。


【ほんとうの「学び」とは】
演劇部は、演劇作品を舞台で上演することをめざします。
その活動をする中で、さまざまなことが自然と身につきます。
役者として必要なスキルが磨けるのは当たり前。
通る声が手に入るし、感情の出し入れも意のままにできるようになる。
ちょっとしたダンスができるぐらいの体力、運動神経も鍛えられます。
ガチのダンス部には負けますが、二松で公式に踊れる部はウチだけです。

そもそもウチの演劇部は、上演台本を創作するところから始めます。
旗揚げからこれまでの累計50本以上(再演はカウントせず)です。
物語の構造から文学的にアプローチします。

舞台装置も芝居に合わせて造形します。
主に木材を使いますので、のこぎり・かなづちの使い方もマスターします。
人間が乗っても壊れない安全な装置を造ります。
ホンモノにできるだけ寄せた質感を塗装で表現します。
要するに、美術大学の造形学科がやるようなことをやってます。
作品例をご覧になりたい人はぜひ見学に来てください。
過去の作品で作製した装置をご覧いただけます。


【ここまで読んだあなた】
大型連休が明けたらぼちぼち活動を始めたいなぁと考えています。
ここまで読んで、ピンと来た人は演劇部の門を叩いてください。
具体的には、高校教員室の顧問をお訪ねください。
口数が多いとか口が達者とか、そんなもんは表現じゃない。
内輪受け、部室芸レベルで満足してたら進歩がない。
稽古という裏付けを得て、自信を持って表現して欲しい。
他のどの部活よりも楽しい自信があります。
あ、個人の感想です。
でもやりがいは絶対にある。一番、ある。
日本の演劇を救うのは高校生の演劇です。
ついでに、柏を演劇の街にするのも高校演劇だ。
強くて聡い仲間になってください。


2022年3月30日水曜日

今年も桜は咲いたけど、部員がいないから劇団恒例のお花見はナシよ。

憎むべきは新型コロナウイルスです。
「ウィズコロナの部活動」的なお達しがお役所から出てくるんですが、
演劇部、狙い撃ちされてますんで、ええ。
なにしろ言うに事欠いて「発声」と「ダンス」ね。
この二つは禁止、なんだそうです。
両翼をもがれたも同然です、はい。

日常の活動に制限がかかってたら、
当然ですが公演活動だって夢のまた夢。
というわけで? 部員が「ゼロ」になりました。
まぁゼロになったのはこれが初めてってわけでもありませんが。

しかし、本校生徒の文化レベルは、もう少し高かったはずなんですがね。
あるいは性根が座っている生徒がいたはずなんですが。
カジュアルに表現できるツールが巷にあふれてますからね。
しかし、ぬるま湯チックな部にはしたくないんですよ。
役者道を極める求道者みたいな人が欲しいんです。
こういう時代だからこそ、逆にね。
週3日以上の活動は部活動であるからにはマストです。
これは生徒会でそう決まっています。
でもそんなんじゃぜんぜん足りないと思いますけどね。
まぁコロナの波の動きをにらんでからのハナシですがね。
だって、稽古不足で幕を上げてしまったらお客さまに失礼でしょう?

そんな演劇部です。
「物語体験」をお客様にお届けすることを目標にしています。

BGM:ゲスの極み乙女。「餅ガール」

2022年1月1日土曜日

装置つくりてぇっ!

紅白歌合戦はむしろ舞台装置のほうが気になります。
perfumeのあれ、障子ですか。
あれ、いいですよね。素敵でしたよね。
歌唱ももちろん楽しませていただきましたが、
パネルにキャスターってのはかなり以前から考えてまして、
花札(あるいはトランプ)の絵柄を描いて、
リバーシブルにして、裏は幾何学模様にして、
みたいに構想していたのですが、
悲しいかなその世界観に合う物語が浮かばなかったのですね。
もちろんいまだにナイスなストーリーは降りてこないんですが。

抽象的なセットで、日常と地続きでない物語。
いやもっと進んでこれまでの概念を打ち崩すような。
物語るだけじゃダメなんじゃないか?
ひとつのバラエティ、エンタメとしての演出。
なんてことを、この年末につよくつよく、感じたのですね。

スタッフワークもできるようにしないといけない。
4月に新入部員が入ってきたら、
仕込みもばらしもできるようになってもらおうと思ってますが。
しかし同時に「劇場(ハコ)」の呪縛から解き放たれなければならない。

余談ながら、文化祭の片づけじゃないんだよね、舞台のばらしは。
事故のないように、かつ効率よく、作業の手順ってもんがある。
勢いに任せてやればいいっていいもんじゃないの。
一気呵成にやったら必ず事故る。
人数がいればいいってもんじゃない。
わかってないやつが何人いたってダメなんで、
わかるやつが5~6人いればいい。
事故が起こってからじゃ遅いんだよね。

普通にパネルじゃ重いから、ハンガーラックを使おう。
軽くて回転させるのも楽だし、問題は高さかな、
なんて考えて、で、Amazonで検索したら、、、












そうそう、こういうのでいいんよ。
安いのがありがたい。
耐荷重も問題なし。
欲しいものリストに入れておこう。