明智光秀はなぜ織田信長を討ったのか?
この戦国最大の謎に挑むのが拙作『ナイロン~本能寺の変・編~』です。
今年の大河ドラマは明智光秀が主役なんですってね。
あらまぁ偶然ですねぇ~。
ウチらが昨年末に上演した『ナイロン』が、
どこまで大河の内容を預言していたか、
それを検証するため毎週欠かさず視聴しています。
この『ナイロン』というのは、
内容を限定して論議することを略して言ったものです。
じゃあナイゲンじゃないのかってツッコミは野暮ですよ。
そもそもナイゲンのパクリなんですから!
自分で言うのもナンですが、話の構造はごくごく単純なんです。
登場するのは数名の高校生です。
彼らが本能寺の変をテーマにあれこれ論議します。
取り扱う人物(ここでは光秀)の心情に肉薄する手段として、
「演じる」ことを選ぶのです。
彼らには以下のような設定をしました。
① 翻弄される主人公(高山)
② 真面目な優等生(大垣)
③ お調子者(笠松)
④ 脳筋部活命(長森)
④ 情報弱者(鵜沼)
⑤ 飛び道具(中津川)
え~、実は似た構造の作品に『汚れつちまつた悲しみは……』があります。
2018年の秋季地区発表会で上演しました。
こちらは中原中也がテーマです。
メインは高校生3人と教育実習生です。
① 翻弄される主人公(千鶴)
② お調子者(舞子)
③ 真面目な優等生(サエ)
④ 進行役(由利先生)
そこに担任の先生が加わります。
オトナの視点を入れることで客観性が担保されます。
⑤ 助言者(小島先生)
こんなふうに役割が先行する台本は珍しいんですよ。
ほとんどの場合は「あてがき」してますから。
だからウチの稽古場では役者はおとなしくしていてはいけません。
自分はこんなことができる(あるいはできない)をアピールせにゃならんのです。
そこでは恥とか遠慮とかいう概念は邪魔なだけです。
ちなみに暴言を吐きますがね、
この「ナイロン」は台本が簡単に創作できちゃうんです。
なんてったってテーマを差し替えるだけで量産が可能なんですから。
素材は教科書に出てくる内容でいいんです。
ジャンルは歴史や文学がベストマッチ!
歴史上の人物の波乱の生涯を描けばホラ完成。
小説の登場人物をエキセントリックに演じればアラ簡単。
だから、ウチらはこの創作方法をしばらく封印することにしました。
封印ということは、またいつかやるってことですけどね。
さてさて、『捨てられた島』に続いて、
新歓公演『13階の月光』もお蔵入りしちゃいました。
ってことは……次は春大ですね。
えっ! それホント?
劇団員の脳ミソを総動員して創作しましょう。
がんばっていきまっしょい!
0 件のコメント:
コメントを投稿