『汚れつちまつた』で採用した人物配置は、
やっぱり王道パターンだと思ってます。
そもそも『カラフル』という先行作品がありまして、
こちらは何度となく再演を繰り返しているんですが、
この作品から登場人物をまんま流用しております。
① 翻弄される主人公(千鶴)
② お調子者(舞子)
③ 真面目な優等生(サエ)
④ 不思議ちゃん(由利)
オトナの視点は
⑤ トラブルメーカー(小島さん)
がその役割を担っています。
これに⑥ 担任の入山先生が加わります。
この物語の原案というか元ネタというか源泉になっているのが、
その昔NHKのラジオドラマで聴いた『大誘拐』です。
ミヤコ蝶々さんが主役を演じてらっしゃいました。
物語の細部は今となってはよく憶えていないんですが、
誘拐犯グループと誘拐されたおばあちゃんとの立場が逆転するんです。
おばあちゃんが犯人たちに犯罪の手ほどきをするんですよ。
犯人を犯人に仕立てあげるって今考えると『熱海殺人事件』みたいですね。
『カラフル』では小島さんが「学校襲撃犯」らしい演技を要求されます。
ところで役名の千鶴・舞子・サエ・由利なんですがね。
いまだかつて「夏芙蓉でしょ?」って言われたことないんですが。
大丈夫なんですかね。