2017年1月30日月曜日

見てらんない

稽古場にて。
あらかじめ決めてきた動きとセリフ回し。
それを何度も機械的になぞるだけ。
そんなもの稽古じゃない。

演技プランは大切だよね。
でも稽古場に入ったら、
他のキャストと呼吸を合わせることが優先します。
ひとりで用意してきたモノは一旦捨てるんです。
実際に立ってみてわかることの方が大切。
カラダで感じることができなきゃいけないんです。
アタマで考えることの限界を知るべきなんです。

独り善がりの‟読み”に固執したらいかんのです。
じゃなけりゃ集まって稽古する意味がない。

台本を微視的にしか読んでない。
登場人物の心情に一本筋が通ってない。
つまり役者が心を動かしていない。
これ、困ったもんです。

いわゆる‟型”で善しというのもまた正解なんでしょう。
ただそれ面白いかって言ったら、う~ん。
どうしてもウワッツラに思えてしまってね。
いや、ウワッツラでいいんだって人もいるのかも。
でもそういうの、見てらんないんです。
こいつら何がやりたいんじゃって気になっちゃって。

所詮は演劇なんて虚構のカタマリですよ。
だからこそ、リアリティがなけりゃダメなんです。
それができないのは致命的。ヘタクソ以前の問題です。

BGM:UchikubiGokumonDoukoukai「88」

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