2017年1月30日月曜日

見てらんない

稽古場にて。
あらかじめ決めてきた動きとセリフ回し。
それを何度も機械的になぞるだけ。
そんなもの稽古じゃない。

演技プランは大切だよね。
でも稽古場に入ったら、
他のキャストと呼吸を合わせることが優先します。
ひとりで用意してきたモノは一旦捨てるんです。
実際に立ってみてわかることの方が大切。
カラダで感じることができなきゃいけないんです。
アタマで考えることの限界を知るべきなんです。

独り善がりの‟読み”に固執したらいかんのです。
じゃなけりゃ集まって稽古する意味がない。

台本を微視的にしか読んでない。
登場人物の心情に一本筋が通ってない。
つまり役者が心を動かしていない。
これ、困ったもんです。

いわゆる‟型”で善しというのもまた正解なんでしょう。
ただそれ面白いかって言ったら、う~ん。
どうしてもウワッツラに思えてしまってね。
いや、ウワッツラでいいんだって人もいるのかも。
でもそういうの、見てらんないんです。
こいつら何がやりたいんじゃって気になっちゃって。

所詮は演劇なんて虚構のカタマリですよ。
だからこそ、リアリティがなけりゃダメなんです。
それができないのは致命的。ヘタクソ以前の問題です。

BGM:UchikubiGokumonDoukoukai「88」

2017年1月18日水曜日

再演ということ

上演の記録をご覧になっていただけると幸いです。
劇団ERAが、『カラフル』という作品を、
何度も上演していることにお気づきになるかと思います。

そもそもこの『カラフル』。
『サガサナイ鬼』に続く、四人組シリーズの第2弾です。
主人公の千鶴が一人だけ被害者という設定は1作目と同じ。
演劇のおもしろさ(?)に言及する内容になっているため、
新歓公演にはピッタリだと思っています。

劇団ERAの脚本は、この『カラフル』に限らず、
再演できるものを創作するように心掛けています。
だからキワネタはそもそも演らないんです。

さて、『凩は過去の索引』がしばらく眠ります。
ご存知の方もおられましょうが、『真情あふるる軽薄さ』という舞台がありまして、
1969年に清水邦夫作、蜷川幸雄演出により上演されました。
土手の上で行列に並ぶ人々。挑発する青年。2001年に30年ぶりの再演がありました。
もちろん私たちだって2001バージョンしか知りません
この舞台を下敷きにしたのですが、誰も気付きませんでしたね。

さてさて。
ももクロだって、しゃちほこだって、たこ虹だって。
それまで一緒に活動してきたメンバーが脱退するというプロセスは、
集団にはつきものなのでしょう。

人はそれを「卒業」なんて言ってあげちゃうんですね。
ウチの場合、高校を卒業しても劇団員であり続けるので、このコトバは使えません。

演劇より優先したいことができたなら退団するしかないでしょう。
そこはキッパリけじめをつけなけりゃいけません。
中途半端な気持ちでやったらダメなんです。
なぜなら、お客さまに失礼だからです。

2017年1月12日木曜日

公演中止のお知らせ

次回公演のページでもお知らせしておりました
『ことよろ(言葉のヨロメキ)公演』ですが、
劇団サイドの問題で中止とさせていただきます。
勝手な都合で申し訳ありません。

そのかわり、と言ってはなんですけれど、
今年もやります、バレンタイン公演!

昨年と同様に2本一挙上演します。
しかも、きちんとした形で。
詳細はまた追って。