2023年8月10日木曜日

スケジュール感覚

まんまとブログの存在を忘れていました。
「活動”日”誌」は偽りです。
「こもごも雑記」とでも冠しましょう

舞台の作り方なんて
いつだっていきあたりばったりで
むしろその時の劇団員の面子に
左右される部分が大きいようで

台本の締め切りはいつだ?
衣装は買うの?縫うの?サイズは?いつまでに揃えるの?
装置の工作は外でやるんでショ?雨が降ったらどうするの?稽古場で叩くの?
その場その時で判断するから
これという正解はないですよね
自由度が高いのはいいけれど
高すぎるんですよね
公演日から逆算して計画を立てる
しかしスケジュール通りに進行するなんて
ありえないことですね。
(幸福な舞台もあるにはありましたが)

まず台本が完成するのなんか
本番直前です
(これはどこでも同じですよねそう信じたい)
稽古しながら変更に変更を加えて
上演台本らしきものになるまで
稿を重ねていきます
あら、そういえば既成ってナニ?それおいしいの?

台本がないのだから
衣装や装置も決まりません
押せ押せのスケジュールになるのは必然です

うちには「楽譜」は存在しない
楽譜の通りに演奏ができたところで
それが何になるんだ
自分たちが
いま、ここで、伝えたいなにかを
どうやって伝えるか、その手段は
全面的に委ねられている
完璧な意味での自由
自由であるがゆえの不自由
何が不自由であるかすらわかっていない不自由
不自由に無自覚だからこそ到達できる自由の境地
う~ん、なにがなにやら



2023年5月23日火曜日

インプットとアウトプット

 ブログの存在を忘れてしまうところでした。
タイトルの「活動”日誌”」に偽りアリ。

きょうは劇団が誇る定番メニューで稽古しました。
いわく「ものまね王座 決定戦」「弟子入りするやつ(仮)」の2本です。
「ものまね王座」の校内順位1位~3位は、演劇部が独占です。
(ほかに参加している生徒は、校内に誰もいませんが)
審査員の講評も含めて、久しぶりに本寸法の稽古ができました。
「弟子入りするやつ(仮)」もそうですが、
このエチュードの狙いは、「インプットとアウトプット」だと思います。
名前からイメージしたキャラクターを、いかにして現出させるか。
一度見たきりの演技?を、いかに再現するか。
自分のカラダやココロを、思ったとおりにコントロールしてみる。
これは”経験”です、稽古そのものが演劇活動です。
演劇部って、公演するだけが活動じゃないですからね。

2023年4月3日月曜日

演劇を始めてみませんか

欧米では正規の授業の中に「演劇」があるそうです。

グローバル化が叫ばれる現代社会で、そういう点において日本は立ち遅れていると言わざるを得ません。

我が国においても、他者とコミュニケーションをとる能力は、今後、ますます重要視されていくことは間違いありません。

演劇で培われる能力は、まさに、これからの世界を背負って立つ高校生にとって、最も欠かせないものなのです。

本校の演劇部は、劇団を名乗っています。

やりたいのは、いわゆる〝高校演劇”ではありません。

教訓めいたテーマを押し付けるのは、好きじゃない。

演劇の可能性にチャレンジするために、演劇実験をする集団です。

目指すのは、まだだれも経験したことのない演劇です。


2023年3月22日水曜日

新入生のみなさんへ

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

本校の演劇部は、2002年に「劇団ERA」を名乗り旗揚げしました。

以来、演劇の可能性を拡張するため、「演劇実験」を続けてきたエンタメ集団です。

まずは以下の記事をお読みください。

>演劇部のご紹介<

2020年、感染拡大防止のため、発声とダンスが禁止されました。

演劇部の活動は、強制的に凍結させられました。

その煽りを受けて、現在は在校生の先輩がいない状態です

2023年、コロナ5類移行を受け、部員募集を本格的に再開しようと思います。

たしかに、先輩がいないと不便なこと・不安なことも多いかと思います。

しかし、見方を変えれば、それだけ自分たちの考えが重要視される、

自分たちで考え、自分たちで行動する。

つまり自主的な運営が可能だということでもあります。

こちらは、演劇部という「遊び場」を提供します。

みなさんはやりたいことをやってください。

入学して新しくできた友だちもぜひ誘ってください。

悪巧みの仲間は多いほうが楽しいですから。

とにかく大切なのは、ほんのちょっと踏み出すだけの勇気です。


>演劇部の普段の活動<

劇の上演。これはもちろん中心となる活動のひとつですし、それまでの練習の成果を発表する場ですが、実は『それまでの練習』も大切な活動のうちです。

やったことがある人ならわかると思うんですが、ひとつのお芝居を完成させる過程、「それまで」がメチャクチャ楽しいんです。

 発声練習。「全員でそろって大声を出す」というイメージの人もいるでしょうが、大きいだけの声は演劇では使いものになりません。声を意識的にコントロールできるようにします。

 の練習。声が使えるようになると歌がうまくなります。歌がうまくなると耳が鍛えられてセリフ回しがうまくなります。同時に滑舌がよくなります。

 ダンス練習。ガチのダンス部ほどではありませんが、踊ります。基礎から積み上げていきますのでダンスが苦手な人でも安心です。

 殺陣(たて)の練習。安全のためにも打撃と受けの基本的な所作を身につけます。見せるための格闘技なので、経験者にはかえって難しいかも知れません。

 身体訓練。ダンスや殺陣に適応するためのカラダを作ります。筋トレは無理のない程度にやります。カラダが硬くてもダンスや殺陣はできますが、ケガ防止のためには柔軟体操が必須です。これも無理のない方法で行います。ダンスや殺陣に必要な体幹を鍛えることで、舞台での立ち姿がキレイになります。

 シアターゲーム。演劇のワークショップに参加すると、必ずやるのがこれ。簡単なゲームを通じて劇団内のコミュニケーションを促します。このゲーム、お芝居とは関係が無さそうに見えますが、実は演劇の基本的な能力を身につけるのに役立つんです。

たしかに台本も大事ですが日常の練習では使いません。普段はインプロ(即興芝居)を中心に行います。誰か知らない人が書いた台本なんかより、自分がその場で感じたことを言葉にするほうが数十億倍もステキです。それと台本にも著作権がありますので、上演に使うのはオリジナルの脚本です。自分たちでゼロから創作したセリフだからおぼえるのもむずかしくはありません。シロウトの脚本と侮るなかれ。過去の大会では何度も創作脚本賞を受賞するなど、世間的な評価をいただいています。

台本に沿った舞台装置(セット)も自分たちで製作します。主に木材を使用しますが、リアルな素材感を追求します。効果音や劇中音楽も作ります。舞台上で楽器の生演奏もします。必要ならば楽器だって作っちゃいます。衣装も、物語の世界観にマッチしたものが既製品になければ、もちろんデザインから作りあげます。

他にもまだまだ書ききれないものがたくさんあります。演劇という枠組みの中には、ありとあらゆるエンタメ要素が含まれます。だから、やれないことがないんです。一年中、文化祭の準備(とその当日)をやっているみたいなものなのです。

>演劇部は二兎を追い、二兎を得る<

これからの世の中で必要なのはコミュニケーションスキル独創的なセンスです。これらは演劇部でこそ身に付きます。授業では学べません。演劇は一つのものを全員で作る、文化部だけどチームワークが大切なジャンルです。部員同士の仲が良くないと一つの作品は成立しません。演劇部なら仲間とわいわいやりながらチームワークを身に付けることができます。さらに、舞台と客席の間のコミュニケーションについても意識できるようになります。

独創的なセンスは誰にだってあるものですが、磨かなければ宝の持ち腐れです。よりよく表現するためのコツを、演劇部なら無理なく体得することができます。あなたの素晴らしい才能を、ぜひ開花させましょう。

さらに、勉強との両立。むしろ台本を読む作業は、想像力や感性を磨き、読解力を向上させ、学力の土台作りに役立つものです。また、登場人物の心情を汲み取る作業は、実生活においても他人を思いやる行動につながります。青春を勉強に捧げるのも立派ですが、演劇を通してホンモノの学力向上を目指しませんか?


 >こんな人に来て欲しい!<

〇自分の可能性を試したい、というより可能性があるのかないのかを知りたい人。

〇時にはケンカもするが、なんでもわかりあえる、一生の仲間が欲しい人。

〇将来役に立つスキルを、今のうちに身に付けてしまいたい人。

〇自分が楽しみたいのはもちろん、客席も楽しませたいというサービス精神旺盛な人。

〇漫才、コント、歌、ダンス、etc…。とにかくエンタメしたい人。

物語を読んだり書いたりすることが好き、あるいは書いてみたい人。

〇なにか人と違うことをしたい、悪巧みが大好きな人。

量産型の青春なんかくそくらえだ!!! と思ってる人。

学校以外の場所でも活躍したい人、柏の街を一緒に盛り上げてくれる人。

〇そして…、もちろん純粋にお芝居をやりたい人。


詳しい話を聞きたい人は、顧問・沢口(さわぐち)を教員室に訪ねてください。