2018年5月9日水曜日

新入生に告ぐ

 高校演劇はちょっと特殊な世界なのだそうです。冨士ヶ丘高校の高橋さおり部長が言ってますので間違いありません。全国につながる大会は1年に1回だけ。秋の地区を勝ち抜けるのはたった1校だけ。県大会が年内にあり、明けて2月の関東大会には上位2校のみ。その次に進むと全国大会ですが、新年度にまたがってしまうため、キャストを一部入れ替える必要も。キャストが変われば細かい演出も変わります。同じ作品なのにまったく違ったテイストの芝居になることもあります。
 そもそも演劇部は「文化系部」ではありません。「文化部」です。「文化」という言葉は、人間の営みのすべてを包含しています。演劇とは言うまでもなく“総合芸術”ですから、「系」ではないのです。演劇とはずばり、「文化」そのもののことなのです(ちなみに運動部も文化が包含します)。
 シロウトのすることとはいえ、高校演劇には一種のスタンダードというものが存在します。学校というフィールドから逃れられない以上(つまり教育という側面がどうしても付き纏うため)、上の大会に行けば行くほどいわゆる「教科書」的なものが好まれる傾向があります。
 この混沌とした高校演劇の世界をよくぞ志してくだすった。これからの三年間、たとえ辛くとも苦しくとも、演劇部を辞めることなく完うしていただきたい。君たち1年生は選ぶことができたかも知れないが、こちらは君たちを選んだわけじゃない。しかし入部してくれた以上、責任をもって待遇しますからね。厳しいけれど、ちゃんと成長してください。ここから得られるものは他のどの部活動より断然大きいはずですから。

あしたはコホミン

 4地区の発表会は、我孫子市湖北にある「湖北地区公民館」(愛称:コホミン)のホールをお借りして開催されます。こういったホールには通常、専門のスタッフがいて、イベントの際の照明や音響に関する事どもを、それこそプランニングの段階から取り仕切ります。ですから普通であれば照明設備や音響設備にシロウトが触れることはできません。
 しかしながら、高校演劇では「照明や音響も含めて演劇部の活動の一部」です。湖北地区公民館では、照明・音響の講習会を事前に開いて生徒を指導するということを条件に、高校生が設備を扱うことが許されています。これには柏陵の森山先生のご尽力がありました。公民館が完成した当時、会館の職員の方と交渉してこの“契約”を結んでくれたのです。
 我孫子市は、このホールの使用については、県の演劇連盟から申請をしてもらうことによって、無料で貸し出しOKしてくれています。そもそも地区内に有料の会場しか存在しないブロックもあることを考えると、とんでもない待遇なわけです。
 このように、さまざまな人のご厚意でこの発表会は成り立っているのだということを忘れてはいけません。劇団ERAでは、大会初参加となる平成16年の春季発表会以来、ある儀式をしています。その発表会で会館に初めて入る時と、全日程を終えて会場を後にする時に、正面玄関に向かって最敬礼をします。事故なくスケジュールを終えられたことを演劇の神様に報告し、来場してくださったお客さまや、ご協力いただいた会館の方、なにかとご迷惑をおかけしている近隣のみなさんに、感謝するのです。

 さて、あすはその「コホミン」で、照明講習会です。
 所持品;ジャージ類(学校ジャージは不可)
     軍手(ゴムの滑り止めがついていないもの)
     メモ
     筆記用具(青ペン)
     デジカメ(携帯電話の写真機能でも可)
      ※携帯電話については電源を入れることも使用することも許可します。
     昼食(近くのコンビニで購入しても可)
     おやつ(300円以内。バナナはおやつには入りません)
     こづかい(必要な金額以上はなるべく持ってこないこと)
 問題意識をしっかり持って、有意義な講習会にしましょう。

2018年5月5日土曜日

こどもの日ジャン!

学校で休日練習です。
連休も終盤。
みなさん、通常営業に戻る準備はできてますか?
このまま毎日が稽古だったらいいのに。
中間考査なんか来なければいいのに。

さて、永い間封印されていた箱を開けたら、
こんなものが入っていました。



平成22(2010)年度『THE・補習』のチラシです。
この作品も秋の地区で、第2位である優秀賞を獲得しています。
他に照明効果賞もいただいてます。
なかなか中央発表会へは行けませんね。。。

一応、劇団員たちの名誉のために述べておきます。
ウチの芝居は「漫画の原作を舞台化している」という裏設定がありまして、
だからチラシに登場する人物は必ずしも役者の似顔絵ではないのです。
ちょっと画風が昭和の漫画みたいな。
2.5次元のハシリみたいな。
演じた役者はこんなにしゃくれてはいないぞ、みたいな。
男3人の芝居のはずですが、この赤い服の女の子は??
劇中の回想シーン(妄想シーン?)に登場する「サヨ」です。

2018年5月3日木曜日

休日は柏駅徒歩圏内で

今日は憲法記念日、大型連休も後半戦突入ですね。
劇団ERAは富里近隣センターで稽古です。
9:00から和室をお借りしてます。

昨夜からの強い雨と風が朝になっても残り、
集合が危ぶまれましたが、
全員が定刻前に現地に辿りつきました。
すぐ動けるようにジャージで集まります。
入部したての1年生4人も一緒です。
「見せてもらおうか、新入部員の芝居の才能とやらを」

まず第一に曲に合わせてストレッチ。
いつもの音源がなかったため、別の曲です。
続いて「舞台における注意事項」の講義。
2年生が中心になって1年生にレクチャーします。
あれこれ専門用語を覚えなくちゃいけません。
なんとなくプロっぽくてカッコイイから?
いいえ、舞台の安全にも関わる大切なことです。

お次は「神のエチュード」です。
いわゆる口立てってやつです。
1年生を舞台にあげて、上級生が神様役です。
そうそう、この和室には舞台があるんです。
たった今、学んだ基本をいきなり応用です。
神様がセリフを与えながら、
同時に姿勢や動きやセリフ回しに細かくダメ出し。
そのたびに物語が途中でストップしてしまいます。
しかし、それでい~んです!
いきなり覚えることがたっくさんありすぎて、
1年生はきっとあっぷあっぷでしょうな。

稽古風景を撮影するのを忘れておりました。
ブログ用の集合写真を近隣センターの玄関で。。。

えとですね、
たぶん「演劇」の一般的なイメージなんでしょうね。うぅ~ん。
1年生のみんなは放っておくと、いかにもな動きをします。
手芝居ダメダメ。前傾姿勢もダメダメ。
不自然に姿勢が良すぎてもダメ。
そして何より、見られてるって意識がなきゃダメ。
いやぁ初々しくてええですねぇ。
生々しいと言う方が正しいでしょうか?
このままでは客前にお出しするわけにいきません。
5日、6日と休日練習が続きます。
春大の戦力として数日で成長しなければなりません。
君は生き延びることができるか?



稽古終わりに、恒例の弁天さまお参りです。






がんばっていきまっしょい!