2対1というのは、たとえば、刑事と探偵が2で、容疑者が1です。
刑事と探偵はそれぞれ同じ情報を与えられますが、そこから導き出す答えが違います。
だから実際には、正義と悪との争いではなく、正義と正義のぶつかり合いが正しい。
最終的に、どちらのシュートがゴールネットを揺らすのか、ということです。
同じように、ヒロインが1で、ヒロインを争う男たちが2という構造も考えられます。
患者に寄り添う医師と、冷酷で拝金主義の医師とが2で、難病を抱えた患者が1。
この場合、2の側は〈共生〉していることが肝心です。
相手をなんとか出し抜いて優位に立とうとするけれど、
相手がピンチに陥った時には、ちゃんと「塩」を送る。
相棒(バディ)ものと呼ばれる一連の作品が、大いに参考になります。
ほとんど、いや、絶対に、凸凹コンビが主演を務めているはずです。
ちなみに客電を落とすというのは、帳を降ろすことです。