2022年4月30日土曜日

欲しいのはアーチスト気質のそこのあなたです。

新年度が始まり早1ヶ月。
新歓公演の代替動画、ご覧いただけましたでしょうか?
わずか30分弱の長さです。まだの人はぜひ。

先日、1年生がひとり、正式に入部してくれました。
これをきっかけに、もっともっと部員が集まってくることを切に願います。
演劇というジャンルも人数が揃わないと活動が立ちゆきませんのでね。
もしまだ入部を迷っている人がいましたら、そろそろ決心してくれるとありがたい。


【共通の価値観が必須】
いゃしかし、誰でもいいというわけにはいかないんですよ。
まず、部活をする資格のある人でなければ。
つまり、座学では学べないものの大切さを知っている人。
高校生の今しか学べないものがあることを知っている人。
青春時代をいわゆる「オベンキョ」で摩耗させたくない人。
まぁこれは価値観の問題ですからね、オベンキョが悪いとは言いません。
あなたの人生にとって意味があると思うのなら、それはそれで結構。
ただ、ほんとうの「学び」はオベンキョの中にはないよ、と私は考えます。
オベンキョ優先のいい子には、少なくとも演劇は向かないと思います。

オベンキョというのは、受験のために教科書の知識を詰め込む作業です。
志望校に合格するための、いわば短期的な目標にしか役立ちません。
ずばり、ほんとうに大切な「生きる力」なんかじゃない。
それよりコミュニケーション能力の方が大切だよね、ってこと。
そのことがちゃんとわかる人だけ、演劇部に来て欲しいのです。
強く、聡い仲間を探しているのです。


【ほんとうの「学び」とは】
演劇部は、演劇作品を舞台で上演することをめざします。
その活動をする中で、さまざまなことが自然と身につきます。
役者として必要なスキルが磨けるのは当たり前。
通る声が手に入るし、感情の出し入れも意のままにできるようになる。
ちょっとしたダンスができるぐらいの体力、運動神経も鍛えられます。
ガチのダンス部には負けますが、二松で公式に踊れる部はウチだけです。

そもそもウチの演劇部は、上演台本を創作するところから始めます。
旗揚げからこれまでの累計50本以上(再演はカウントせず)です。
物語の構造から文学的にアプローチします。

舞台装置も芝居に合わせて造形します。
主に木材を使いますので、のこぎり・かなづちの使い方もマスターします。
人間が乗っても壊れない安全な装置を造ります。
ホンモノにできるだけ寄せた質感を塗装で表現します。
要するに、美術大学の造形学科がやるようなことをやってます。
作品例をご覧になりたい人はぜひ見学に来てください。
過去の作品で作製した装置をご覧いただけます。


【ここまで読んだあなた】
大型連休が明けたらぼちぼち活動を始めたいなぁと考えています。
ここまで読んで、ピンと来た人は演劇部の門を叩いてください。
具体的には、高校教員室の顧問をお訪ねください。
口数が多いとか口が達者とか、そんなもんは表現じゃない。
内輪受け、部室芸レベルで満足してたら進歩がない。
稽古という裏付けを得て、自信を持って表現して欲しい。
他のどの部活よりも楽しい自信があります。
あ、個人の感想です。
でもやりがいは絶対にある。一番、ある。
日本の演劇を救うのは高校生の演劇です。
ついでに、柏を演劇の街にするのも高校演劇だ。
強くて聡い仲間になってください。