これまでにもありましたが、
今回はチト事情が違うみたいですね。
放課後に開校50周年記念式典のための準備作業がありまして、
ステージ照明のセッティングをせよとの依頼がウチに来ました。
ようやく学校側もわかってきたかって感じですね。
たしかに照明を扱い慣れてるのはウチらぐらいですもんね。
明日はゲストにジャーナリストの池上彰さんをお迎えするわけだし、
短時間で正確なシュートを実現いたしましょう。
サスバトンをダウンして、灯体を全部下ろします。
これだけでも知らない人には大層なことに映るでしょうね。
でもやったことはといえば、
アタリ合わせなんて、そんな大袈裟なもんじゃなく、
灯体位置を一部入れ替えて演壇に強めに当たるようにしただけです。
そもそも綱元が電動ですので楽勝です。
まぁ軽くちょちょいとセットしてきましたよ。
せっかくなので灯体とバトンの掃除もしました。
3年生の先輩方の援軍もいただきました。
活躍する劇団員の写真を撮ればよかったです。
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実はステージの照明をいじるのは、
この座組みでははじめてです。
体育館ステージでの公演は、
「三年生を送る会」における発表を除いては、
ついぞしたことがございません。
それどころか、実は日常的な練習すらしてません。
なぜって?
フフっ、そりゃあれですよ。
このステージの設備が、
あまりに舞台発表に不向きだからです。
まず、舞台袖というものが存在しない。ゆえに袖幕というものも存在しない。
まぁこれに関してはパネルを立てれば解決ですが。
次に、サスの奥に文字幕が吊ってある。ゆえに客席から灯体が見切れる。
これはダメダメです。文字に明かりが当たるのを嫌うと、
役者の後頭部をうしろから照らすことになりやす。
顔には当たりやせん。
さらに、採光部分が多すぎる。ゆえに完全遮光が不可能。
要するに、あくまでも設計の思想は「体育」館なんですよね。
「講堂」として使うという意識はどっかに飛んでるんですよね。
だからこそなんですね、
アトリエを充実させるしかない!
という発想になるわけです。
bgm:bish『beautiful ‐ sa』